【FC東京】2得点の久保建英。日韓戦に挑むU-20代表へ「100%の力を出し切れば絶対に勝てる」
大分戦、FC東京の久保建英が2ゴール!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
自身は2ゴールで快勝を収め、日本代表へ――。
[J1 14節] FC東京 3-1 大分/2019年6月1日/味の素スタジアム
FC東京の久保建英が大分トリニータ戦で2ゴールを決めて、17歳のラストマッチを3-1の快勝で飾った。J1リーグ初の複数ゴールを記録し、気持ちよく初招集された日本代表の活動に合流する。
1-0とFC東京のリードで迎えた39分の自身1点目は、ボールを奪ったあとカウンターで持ち込み、二人のDFがいるなか、一人の股下を抜くシュートを突き刺した。
「ボールを持った時はとにかく前へ運ぶことしか考えていませんでした。シュートまで行くと決めて、最後に(股下を)狙おうと思いました」
そして1-2と1点差に詰め寄られて迎えた90+1分、前線に残っていた際、ティティパンからGKへのバックパスをインターセプト。そのまま持ち運んで、冷静にサイドキックでトドメのゴールを奪った。
「自分よりも走っていた選手がいたからこそ、足をつる選手が出ていたのだと思います。僕は攣ってはいませんでしたが、アディショナルタイムが5分あり、あそこ(90+1分)で点を取れていなかったら苦しんでいたと思います。精神的にも大きな1点でした」
そのように久保はゴールシーンを振り返った。
6月4日に18歳の誕生日を迎える。今回が17歳での最後の公式戦。そこで2ゴールを青と赤のサポーターにプレゼントし、キリンチャレンジカップとコパ・アメリカに臨む日本代表の活動に合流する。
一方、彼がプレーしてきたユース日本代表(U-20日本代表)が6月4日(日本時間5日午前0時30分開始)、ポーランドU-20ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、U-20韓国代表と対戦することが決まった。
メッセージを求められた久保は、U-20日本代表へ次のように呼び掛けた。
「自分は選ばれていないので、何かを言える立場にはないと思っています。ただ、一緒にやってきて、彼らが100パーセントの力を出し切れば絶対に勝てると思うので、自分はテレビの前で応援するだけです」
熱い一言だ。
FC東京の原大智が追加招集され、昨季レンタル移籍した横浜F・マリノスでチームメイトだった山田康太もいる。負傷で帰国を余儀なくされた斉藤光毅は同い年で、田川亨介とは2トップも組んできた。宮代大聖も川崎フロンターレのジュニアから知る良き友だ。
ヤングジャパンと久保。それぞれが最高の結果を求め、それぞれの戦いに挑む。
文:サカノワ編集グループ