【神戸】一転ドイツ路線、フィンク監督就任。元浦和のモラス雅輝氏が入閣!
神戸のルーカス・ポドルスキ(左)と浦和の槙野智章(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
吉田孝行監督は退任。林、内山コーチも契約解除。
ヴィッセル神戸は6月8日、ハンブルガーSVなどで指揮を執ったドイツ人トルステン・フィンク氏の監督就任を発表した。あわせて新スタッフ人事では、元浦和レッズのコーチとしてフォルカー・フィンケ氏の通訳などを務めたモラス雅輝氏の就任も決定した。あわせて吉田孝行前監督の退任と、林健太郎、内山俊彦両アシスタントコーチの契約解除も決まった。
フィンク新監督は、1967年10月29日生まれの51歳、ドイツ出身。現役時代はバイエルン・ミュンヘンで活躍。その後、指導者として、FCインゴルシュタット04、FCバ ーゼル、ハンブルク、APOELニコシア、FKオーストリア・ウィ ーン、グラスホッパー・チューリッヒを率いてきた。バーゼルでは攻撃力を開花させてリーグ連覇を達成。年間90ゴールというリーグ記録も樹立している。
しかし2018年から率いてきたグラスホッパーでは、成績低迷により今年3月で退任。チームは最下位で2部に降格している。
一方、吉田監督は退任に際して、次のようにコメントしている。
「ファン・サポーターの皆様、このような結果に終わってしまったことを深くお詫び申し上げます。 自分を監督に任命してくれたクラブ、全力で闘ってくれた選手・スタッフ、どんな時も声援を送っ てくれたファン・サポーターの皆様には感謝しかありません。12 年間、共に喜びや苦しみを味 わってきた皆様とお別れするのは寂しいですが、本当にありがとうございました。これからも引 き続き、ヴィッセル神戸をよろしくお願いします」
今季の神戸は「バルサ化」を掲げて、スペイン人のファン・マヌエル・リージョ元監督が就任し、4-3-3の布陣にもトライ。しかし成績低迷と突然の退任により、吉田前監督が昨季に続いて再登板。それでも下位から脱せずにいると、一時、前アーセナル指揮官であるフランス人のアーセン・ベンゲル氏と交渉しているとも伝えられた。
だが結局、一転して、ドイツ路線に舵を切ることになった。
フィンク氏が、ルーカス・ポドルスキ、アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャらスター軍団、さらに山口蛍、西大伍ら日本代表組、若手有望株の郷家友太らをどのように融合し、最大の力を引き出していくのか。そもそも神戸はクラブとして一枚岩になれるのか。現場を統制することになった51歳のドイツ人指揮官――その手腕が注目される。
神戸のフィンク新体制は次の通り。
【ヴィッセル神戸 トップチーム新体制】
VISSEL KOBE
STAFF
[監督]
トルステン フィンク(51) ※新任
[ヘッドコーチ]
セバスチャン ハーン(43) ※新任
[アシスタントコーチ]
マルコス ビベス(43)
[アシスタントコーチ]
モラス 雅輝(40) ※新任
[GKコーチ]
アレックス(45)
[フィジカルコーチ]
ニコラ ヴィドヴィッチ(54) ※新任
[フィジカルコーチ]
咲花 正弥(44)
[コンディショニングコーチ]
田中 章博(39)