日本代表デビューの久保建英が初々しい第一声「あまり実感はない。大きくなったら自慢できる」
日本代表での久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
4-2-3-1のトップ下で、ドリブル突破からシュートまで持ち込む。
[キリンチャレンジカップ] 日本 2-0 エルサルバドル/2019年6月9日/ひとめぼれスタジアム宮城
日本代表に初招集された18歳のMF久保建英が6月9日のエルサルバドル戦、国際Aマッチデビューを果たした。
3万8092人の大観衆の割れるような歓声に包まれるなか、フィールドプレーヤーで最も大きな背番号「27」がピッチに立つ。67分、久保は元FC東京のチームメイトである中島翔哉とともに、南野拓実、原口元気と交代で、日本代表1試合目を記録した。
森保一監督からは「トップ下」とポジションを告げられ、「攻撃で起点になること、途中から入ることで守備の部分を前線で頑張ってほしい」と背中を押されて送り出された。
6月4日に18歳の誕生日を迎え、市川大祐に続く史上番目の若さで代表デビューを果たした久保は、大迫勇也の近くでボールを受けながら、チャンスをうかがう。そして73分には、右サイドを抜けて「最初の時間帯だったので、行こうかなと思って狙っていった」とシュートに持ち込みチャンスを作り出した。
あっという間の23分間。試合後、久保は少し嬉しそうに声を弾ませて語った。
「これだけ上手い選手が集まれば、一人ぐらい僕とかが入っても、それほど違和感が出ない。だから、もっと上手くなりたいと思いました。その意味では、短い時間でしたけれど、自分がやれることは示せたと思います」
日本代表のピッチに立つ、という、ひとつ目標が叶った。ただ、「あまり実感はないですけれど、これから大きくなったら自慢できるのかなと思います」と、そこは18歳らしい初々しい思いを語った。
久保はこのあとも日本代表として、ブラジルで開催されるコパ・アメリカ(南米選手権)に臨む。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI