5連敗の湘南。U-20代表主将の齊藤未月が訴える「対策をさらに上回る。それが実現できるチームなのだから」

C大阪戦に臨んだ湘南の先発メンバー。齊藤未月(16番)は3試合連続でのスタメン。(C)SAKANOWA

相手の徹底した『湘南対策』に「もっともっと、僕らも分からないといけない」。

[J1 17節] 湘南 0-2 C大阪/2019年6月30日/Shonan BMWスタジアム平塚

 湘南ベルマーレがセレッソ大阪に敗れ、リーグ5連敗を喫した。MF齊藤未月はU-20日本代表のキャプテンとして臨んだU-20ワールドカップ(W杯)から帰国後、ボランチとして3試合連続フル出場を果たしたものの、またもチームを勝利に導けなかった。

「僕と(松田)天馬くんのボランチのところで、前を向いてボールを奪えるシーンが増えないと、相手のリズムになってしまうと改めて実感しました。そこは僕自身まだまだ未熟なところで、そこの精度や強度は上げていかなければいけないと思いました」

 齊藤は反省の言葉を続けた。シュートチャンスもあったが、「惜しいではなく、決め切って終えないといけない。僕自身も、チームとしても。最近点は取れていないですけれど、そこは相手のほうが上だったと思います」と唇を噛んだ。

「チャンスはできていますが、負けるチームの典型と言いますか……得点を取りに来た相手にクオリティで決められて、そこから2点を取るパワーを出せる雰囲気になっていないように感じます。今日は先制点が大事だっただけに……」

 51分、クロスがシュートになってポストに当たり、跳ね返ったところをC大阪の奥埜博亮に決められた。アンラッキーとはいえ1点は1点。時間帯としても、さあここからだ、と勢いを付けるための踏ん張りどころだっただけに、ダメージは大きかった。

「もっと大胆なプレーが必要だと思います。例えば僕も前へ当てて飛び出すだけでなく、積極的に仕掛けていくことも。そこで取られても戻る走力はあるので、そこはもっとトライしてもいいかなと思います」

 ボールを奪われれば、ひっくり返されて数的不利になる。その怖さが邪魔をして、積極的に仕掛けられずにいる。味方のために走り、味方のためにゴールを目指す――チームとして、その原点を見失いかけているということか。ただ、その原因は、相手が湘南に思い通りにさせないための「対策」立ててきているからでもある。

「相手がプレッシングに慣れてきているのは感じます。その上を行かないといけない。それが実現できるチームでもある。もっともっと相手をビックリさせるような存在になっていきたい。予測してインターセプトに行くこと、それに球際でファウルするぐらいの勢いも状況によっては必要だと思います」

 相手チームも湘南対策を練ってきている。そのさらに上へ、個人としても、そしてチームとしても行かないといけないと強調する。

「僕らも対策をして臨む一方、相手も湘南をリスペクトして対策を練ってきていることに、もっともっと、僕らも分からないといけない。それはここ数試合、感じています」

 齊藤は続ける。

「こうしてプレスに対応してきている、と気付いたら、立ち位置など変えてみようとか。僕らはまだ一辺倒なところがあり、同じことを繰り返しているシーンが少なからずあったと思います。そこはやはり軸であるボランチや後ろの選手が気付いて、言っていかないといけないなとは思います」

 それぞれが、それぞれ真摯に深くこの苦境を乗り越えようと考えている。ただ、悪循環と言うべきか、その「考え」が一つに集約しきれていないと言える。

 それが試合を見ていても、しっかりチーム一丸となってゴールネットへベクトルが向いていないように感じてしまう要因かもしれない。

 対策を練ってきた相手のその上を行くアイデア。その発想や判断を選手に委ねるのか、曺貴裁監督が何かしら手を施すべきなのか。そこに「答え」はきっとないが、過去の失敗から、導き出せる、湘南にしか見出せない突破策はきっとあるはずだ。

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取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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