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【川崎】今季公式戦初出場のGK新井章太「1年で一番難しい試合」

天皇杯の明治大戦で今季公式戦初出場を果たし、無失点に抑えたGK新井章太。(C)SAKANOWA

あらゆる試合で、ピンチは訪れる――冷静に凌いで無失点。

[天皇杯 2回戦] 川崎 1-0 明治大/2019年7月3日/等々力陸上競技場

 川崎フロンターレのGK新井章太が天皇杯の明治大学戦で今季公式戦初出場を果たし、チームを1-0の無失点勝利に導いた。

 プロ9年目の30歳がようやく等々力のサポーターの前でプレーする機会を得た。大学生が相手とはいえ、大学王者とあって能力の高い選手が揃う。しかも相手はプロ相手にインパクトを残そうと、マックスのモチベーションで挑んでくる。

「1年で一番難しい試合が、今日だったと思います」

 新井はそれほどの覚悟を持って臨んだ。

「特にアマチュアのチームの場合は(Jリーグのチームを打倒しようと)モチベーションも高く難しくなります。そこでしっかり失点ゼロに抑えることができて良かったです」

 周りから見れば、勝って当たり前。本人にとっても、もちろん当然。とはいえ、最善の準備をしなければ勝つことができないのは、すべての試合に言えることだ。

 試合終盤は怒涛の猛攻を受けた。そして最後、相手がフリーで放ったシュートはわずかに枠の外へ……。そんなピンチが訪れたことも新井は冷静に受け止めていた。

「あらゆる試合で、そういったシーンは訪れます。そこはしっかり対応できて、結果を残すことはできました。自分たちのやるべき試合をして、しっかり2点目、3点目と取っていけるようになっていきたいです」

 川崎のスカッドである以上、マインドは常にいかに勝つかに置かれている。新井の2019シーズン、静かに一歩目を踏み出した。

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[サカノワ編集グループ]

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