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魅せた!松井大輔が驚愕約20mのジャンピングボレーで横浜FC初ゴール

松井大輔。(C)SAKANOWA

仙台大に2-1の逆転勝利、3回戦は横浜ダービー!

[天皇杯2回戦] 横浜FC 2-1 仙台大/2019年7月10日/ニッパツ三ツ沢球技場

 横浜FCのMF松井大輔が、天皇杯2回戦・仙台大学戦で、”これぞ松井”と言えるような技ありの約20メートルのジャンピングボレーを突き刺してでみせた。このゴールで同点に追い付いた横浜FCはさらに勢いをつけて、戸島章の一撃で2-1の逆転勝利を収めた。

 52歳の三浦知良が天皇杯最年長出場を果たすなか、しかし前半の横浜FCは仙台大に一方的に攻め込まれてしまう。後半に入っても流れは変わらず、迎えた48分、仙台大の藤岡優也にシュートを突き刺され、先制点を与えてしまう。

 横浜FCはそこでスイッチが入り反撃に出る。60分にはカズから17歳の斉藤光毅に交代、さらに74分には戸島章を投入。すると75分、左コーナーキックの流れから、ペナルティエリアの一番深い位置にいた松井が「ボールが浮いたので、とりあえず蹴りました」と、ワンタッチから閃きのジャンピングボレーを放つ。するとボールは選手たちの密集したところをすり抜けてゴールネットに突き刺さり、同点に追い付いた。大学生相手に、これがプロだと言わんばかりの華麗なる一撃だった。

 これで仙台大のモチベーションがやや落ちると、そこを見逃さず、横浜FCが畳みかける。そして81分、戸島がジャンプヘッドをねじ込み、逆転に成功した。

 松井は試合後、次のように振り返った。

「カズさんが出ていたので、できればアシストしたかったですけれど、大学生はやりにくいところもありました。ボールが落ち着くところもなく、サイドで上手く起点ができていなかったと感じました。(天皇杯2回戦は)どこも(多くのJリーグチームが)食われているし、難しい。向こうも『やってやる』というモチベーションで、ただ見ているほうとしては楽しかったと思います」

 昨季加入した松井にとって、これが横浜FCでの初ゴール。「ボランチでやっていたので、なかなか遅かったです。満足はしています」と、静かに喜びを噛み締めた。

 また、カズの天皇杯での最年長ゴールは持ち越しになった。松井が横浜FC加入を決断するキッカケに、カズの存在があった。今回キングとの共演を果たしたが、「少し押し込まれた時間帯、ウチらの時間を作れず申し訳なかったです。改善しないといけないところは感じました」と、カズゴールを演出できなかったことを悔やんでいた。 

 これで3回戦は横浜F・マリノスとの「横浜ダービー」に決定。松井のさらなる爆発なるか――。

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[取材・文:塚越始]
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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