「デビューは幸せ、負けて不満」レアル久保建英がバイエルン戦を語る。ジダン監督からの指示は…
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ドイツ王者との一戦、トップ下で45分間プレー。「勝たなければいけなかった」。
[ICC] バイエルン・ミュンヘン 3-1 レアル・マドリード/2019年7月20日(日本時間21日)/NRGスタジアム(アメリカ・ヒューストン)
レアル・マドリードのMF久保建英が7月21日(現地20日)、アメリカ・テキサス州での「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」のバイエルン・ミュンヘン戦、後半45分間プレーして、「白い巨人」での実戦デビューを果たした。プレシーズンの親善試合ではあるが、欧州と世界の王者に就いたスペインの強豪で、初めて日本人選手がそのユニフォームをまとってピッチに立った。
0-1で迎えた後半開始から、レアルは11人全員を総入れ替えし、背番号「26」の久保はトニ・クロースと交代し、4-2-3-1のトップ下でプレーした。つなぎのミスでは一度もミスがなく攻撃の起点として機能。しかし初めて組み顔合わせとあって連係面が拙く、決定的なスルーパスを1本放ったものの、あとは崩し切れなかった。すると後半だけでさらに2失点を喫し、ロドリゴの直接フリーキックで1点を返したものの、ブンデスリーガ7連覇中のドイツ王者に1-3で敗れた。
『アス』紙電子版は試合後、久保のコメントを掲載した。
久保はジダン監督から「自信を持っていい。ラスト30メートルのところとフィニッシュ」と指示を受けたという。
大幅にメンバーが変わったとはいえ、ヴィニシウス・ジュニオール、ケイロル・ナバス、新加入のルカ・ヨヴィッチら錚々たるメンバーとともにピッチに立った。しかし試合に負けた……。
「私はたちは1-3で負けましたが、デビューできたことは幸せに思っています。ただ、勝たなければいけなかった。だから、私は不満です」
久保はそのように素直な思いを語っている。
また、欧州での日本人選手の話題に及ぶと、「欧州にはあまり多くの日本人(選手)はいません、マドリッドは一人だけです。だから情熱を持って応援してくれる皆さんを僕は愛していますし、日本人の参考になるような存在になりたいです」と、注目されていることを力に変えていこうという気構えを口にしている。
そして「チームメイトは本当に親切で、とてもたくさん話しかけてきてくれます」と、18歳の久保は多くの選手からの温かく手厚いサポートにも感謝している。
レアルはこのあと、日本時間の7月24日8時からフェデックスフィールドでアーセナルFCと、同27日8時30分からメットライフ・スタジアムでアトレティコ・マドリードと対戦する。ジダン監督もかなり真剣にチェックしていることが伝わってくるが、久保に再びチャンスは訪れるのか!? 楽しみだ。
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[文:サカノワ編集グループ]