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レアル久保建英の『取材自粛発言』をスペイン紙はどう伝えたか?

久保のバイエルン戦後のコメントを伝える『マルカ』紙の記事。

『マルカ』紙は「シリアスに、短い言葉で」と取材対応の「成熟」した振る舞いに驚く。

[ICC] バイエルン・ミュンヘン 3-1 レアル・マドリード/2019年7月20日(日本時間21日)/NRGスタジアム(アメリカ・ヒューストン)

 レアル・マドリードのMF久保建英が7月21日(現地20日)、アメリカ・テキサス州での「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」のバイエルン・ミュンヘン戦、後半開始からピッチに立ち45分間プレーした。プレシーズンではあるが、「白い巨人」でのデビューを果たした。

 試合後、久保がメディアに注目されることについて言及したことが、スペインでも話題を集めている。

 スペインの首都マドリードを拠点とする老舗スポーツ紙『マルカ』電子版は「あまり注目されすぎるのは嫌」というタイトルとともに、久保のバイエルン後の様子などを伝えている。

 久保は18歳であるが、メディアの前での振る舞いは成熟していて、シリアスに、短い言葉で、そして躊躇うことなく、まるでベテランのように、とその落ち着いた態度と物言いに驚くとともに称賛している。そしてまず久保が試合を振り返り、「ゲームには負けたけれども、レアル・マドリードでデビューできたことにとても満足しています。ただ、負けることはいつも嫌です。常にチームを勝たせることだけを考えています」というコメントを伝えている。

 そのうえで、彼が「自分の国で何が起きているか知っています。人々はちょっと……たくさんのスポットライトを浴びて注目を集めることは、私は好きではありません。できる限りピッチに集中したいと考えています」という、常に多くのスチールやテレビカメラが向けられることに困惑していると明かしている。

 それから久保がジダン監督から「自信を持っていい。ラスト30メートルのところとフィニッシュで仕事をしろ」と指示を受けたことなどを語っていった。

 さらには、中国への移籍報道が出たガレス・ベイルについても質問が飛び、久保は「彼は私たちと一緒にいますし、何が起こっているのか私は一切知りません。私はそれについて何も言えません。ベイルは私にとってとても偉大なるプレーヤーです」と答えている。

 一方、スペインのスポーツ紙『アス』のWEB版は、この部分を動画で少しだけ触れて伝えている。

 アメリカでの「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」は残り2試合。トップチーム生き残りの可能性も若干ある久保に、再び出番はあるのか。そこで今度こそゴールにつながる仕事をできるのか。

 レアルはこのあと、日本時間の7月24日8時からフェデックスフィールドでアーセナルFCと、同27日8時30分からメットライフ・スタジアムでアトレティコ・マドリードと対戦する。いずれもDAZNで中継される。

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[文:サカノワ編集グループ]

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