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「その一言をもらえて嬉しかった」久保建英が名波浩コーチから掛けられた言葉とは? サッカー日本代表、サウジとスコアレスドロー

サウジアラビア代表戦でシュートを放つ日本代表の久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「3-0で終わってもおかしくない試合。ゼロゼロで終わってしまったのは反省点に」

[北中米W杯アジア最終予選 グループC 第8戦] 日本代表 0–0 サウジアラビア代表 / 2025年3月25日19:35 / 埼玉スタジアム2002

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)第8戦、サッカー日本代表はサウジアラビア代表とスコアレスで引き分けて、すでに8大会連続のW杯出場を決めていたなか6勝2分の勝点20で無敗をキープした。

 3-4-2-1のシャドーのポジションで2試合連続スタメン起用された久保建英は62分に堂安律と交代した。何度かペナルティエリア内に切れ込んでチャンスを作り出したが、2試合連続のゴールとはならなかった。

 23歳のレフティは試合後、「個人としては、あそこまで一方的な試合展開でゼロゼロ(スコアレスドロー)だったのはもったいなかったかなと思います」と、少し残念そうに語った。

 サウジアラビア代表が5バックで、ほぼ自陣に引いてゴール前を固めてきた。明らかに無失点に抑えることを徹底した戦いぶりで、それはし少なからず想定外だった。

「頭の中では、もしかしたら引いてくるのかな? と思っていました。それこそ試合前、ボールを奪ったあとのバックパスはやめようと言っていたぐらい、『相手は前から来る』と想定していました。試合が始まってみたら、ほぼべた引きみたいな感じで、多分最初の60分は捨てる、じゃないですが、カウンターらしいカウンターもなく、ほぼハーフコートみたいな、練習みたいな環境で、ちょっとやりづらい部分もありました」

 そうしたなか、日本のスタメンもほぼ初めてとなる顔触れで臨み、“チャンスのチャンス”までは作り出せたものの、そこから決定打を放てなかった。それだけに、久保は悔しさを噛み締めていた。

「ポケットまでは取れていたので、あとそのあとのクロスの部分。僕も何度か失敗しましたが、あとは決め切るところ。前田選手のいい動き出しもありました。内容としては、3-0で終わってもおかしくない試合だった、というのはさておき、ゼロゼロで終わってしまったのは反省点としてあると思います」

 公式戦となるW杯予選では、初となる2試合連続でスタメン起用された。森保一監督やコーチ陣の期待の表われでもある。

「名波コーチから『信頼しているよ』と言ってくれて、その一言をもらえるだけで、選手は嬉しく思います。頑張ってきて良かったと思います」

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 2試合連続で主催者であるAFC選定のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。この3月シリーズで一つ突き抜けた久保は、日本代表の大先輩でもある名波浩コーチから掛けられた言葉に心を熱くさせていた。

Posted by 塚越始