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【スペイン紙】「まるで難破船」「キャプテン翼の回想シーンのように」「30分は眠っていたが…」。カタールW杯、日本代表戦の黒星を嘆く

カタールW杯、スペインに勝利を収め、歓喜する日本代表の選手たち。(Photo by Clive Mason/Getty Images)

生き残りと敗退を行き来し「サスペンス史に残る一夜だった」。

[カタールW杯 E組 第3戦] 日本代表 2-1 スペイン代表 /2022年12月1日22:00(日本時間2日4:00)/ハリーファ国際スタジアム

 カタール・ワールドカップ(W杯)グループEの第3戦、日本代表が2-1でスペイン代表に劇的な逆転勝利を収め、同組1位でベスト16進出を決めた。決勝トーナメント1回戦、日本はクロアチア、スペインはモロッコと対戦する。

 戦前に“忖度敗戦”の憶測を立てられたスペインだが、結果的に実際2位通過に。ブラジルがG組1位になった時のベスト8での対戦を回避できて、決勝まで対戦しない。しかも逆サイドのトーナメントにアルゼンチン、スペイン、クロアチアがいて、結果的には“悪くない”スポットに入った。

 とはいえ、無敗での優勝の理想を目指していただけに、スペインのプライドは傷つけられた。加えて勝負どころでの打開力が低く、現在のスタイルの課題も突き付けられた。

 スペインメディア『マルカ』は試合レポートで、日本の前半の5-4-1での割り切った戦い方について、「まるでアニメの『オリベルとベンジ(キャプテン翼のスペインでのタイトル)で、スローモーション再生しながらチームメイトの会話を2日間回想しているシーンのように、とてもゆっくりしていた」「最初の30分は眠っているようだった」と伝えている。

 ところが後半、堂安律のミドル弾、ゴールラインぎりぎりの三笘薫のクロスからの田中碧の逆転ゴール。後半に動いた日本に対して、スペインはリズムがそのままなどころか悪くなり、「スペインは何の反応も示さず、リズムもプレーも組織もなく、ドイツ戦に続いて日本を勇気づけた。チームは下降線を辿りチャンスは生まれず、全体がまるで難破船のようになった」と厳しく指摘している。

 結果的に、一時はコスタリカが逆転し、スペインはGS敗退の危機に立たされた。それだけに「5分間で2失点を喫し、ベンチもピッチもパニック状態に陥り、生き残りと敗退の間をさまよっていた。サスペンス史に残る一夜だった」として、ベスト16に生き残れたことを前向きに捉えようとしている。

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