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香川真司の移籍先はセルタかベシクタシュ?元ドルトムントの若手の動向が鍵を握る!?

香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

トルコでは再び報道が増えているが進展なく――。

 トルコの複数メディアが連日、ドイツのブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントに籍を置く日本代表MF香川真司のトルコ1部ベシクタシュJKへの移籍を巡り「決定間近か」と報道している。しかし……約1週間、正式決定には至らずにいる。一方、スペイン1部のセルタ・デ・ビーゴも獲得を検討していると伝えられきた。一時はトルコメディアが香川とベシクタシュが「基本合意に至った」と報じていたが、やや信ぴょう性を欠きそうである。現状を整理したい。

 現状で考えられるのが、次のような段階か。

・香川とベシクタシュは基本合意し、クラブ間での移籍金などの交渉待ち(ベシクタシュは移籍金を非常に低く設定して交渉しているとも)。

・香川の本命はあくまでもスペイン(セルタ)。ベシクタシュとの「個人合意」などの情報は事実ではない。

・セルタ、ベシクタシュ以外の新たな移籍先が浮上している。

 また、セルタでは一人のアタッカーの処遇を巡り混乱が生じているという。ドルトムントの地元メディア『ルール24』によると、21歳のトルコ人アタッカーのエムレ・モルが、仲介人(代理人)の「違約金がゼロになる」という「嘘」によって、まとまっていたガラタサライSKへの移籍が暗礁に乗り上げてしまったというのだ。2017年にドルトムントからセルタに移籍したエムレ・モルは5年契約を結び、昨季はリーグ10試合の出場にとどまり、移籍を志願しているという。

 さらに同メディアは、「香川に興味を持っていたガラタサライとベシクタシュは、獲得から距離を取りつつある」「香川が移籍したいと思っているセルタでは、まだエムレ・モルが居残っている状況だ」と伝えている。ベシクタシュも距離を取りつつある、というのは、トルコメディアとは異なる見解だ。

 ラ・リーガでは、EU外のトルコの選手は外国籍として扱われない。ただプレースタイルは異なるもののポジション的にも重なる若手アタッカーの動向も、香川の去就にかかわってきているようだ。

 香川は2020年6月までドルトムントと契約を結んでいるが、クラブから事実上の戦力外の扱いを受け、本人の熱望するスペイン行きを第一希望に、移籍先を探していた。そのなかで今年1月ら5月までレンタル移籍したベシクタシュのクラブ副会長が日本で香川と直接会うなど誠意を示し、再獲得のオファーを出していたようだ。

 セルタのほかスペインリーグのレアル・ベティス、ヘタフェCFが香川の獲得を検討していると言われてきた。ベティスに保有権のあった乾貴士は、SDエイバルへの復帰が決まっている(3年契約での完全移籍)。

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[文:サカノワ編集グループ]

Title:Shinji Kagawa’s transfer destination is Celta or Besiktas? The trend of the former Dortmund young players holds the key!

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