いまだ白星なし、レアルのジダン監督は「ただ勝利を欠いただけ」。ベイル、ハメスにも言及
レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督。(C)Audi Cup 2019
0-1敗戦にも「素晴らしかった」。久保は残り約10分間起用。
[アウディ杯] レアル・マドリード – フェネルバフチェ/2019年7月31日(日本時間8月1日1時)/アリアンツ・アレーナ(ドイツ・ミュンヘン)
レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督が「アウディカップ」準決勝のトッテナム・ホットスパー戦(●0-1)後の記者会見で、試合内容に満足し、あとは「勝利を欠いただけだ」と強気に語った。
「私は常にポジティブ。私たちは昨季難しいシーズンを終え、いまは悪い形でスタートを切りました。しかし私は素晴らしいチームを持っていることをよく分かっています。まだ準備段階であり、プレーや自信を取り戻し、立派にやり遂げる覚悟はできています。ただ試合に勝つことだけを欠いただけです」
トッテナムのハリー・ケインに22分に先制点を奪われたが、その後はレアルが押し込んで試合を進めた。しかし選手交代をしたあとも、攻め切れない。試合終盤も、79分に投入された久保建英らが決定機を作り出したものの、ゴールを割ることはできなかった。
「今日は(内容が)素晴らしかったけれども、日々改善しなければいけません。敗北に満足することはありませんが、全ての面で素晴らしかった。それはポジティブなことです」
ジダン監督はそのように振り返った。そして、確かに内容は悪くなかったのでは、という問いに次のように強調した。
「私のもとには、今この選手たちがいて、これ以上あれこれと考えてはいません。8月31日まで物事が変わる可能性はありますが、私は自分の選手たちを信頼しています。敗北は決して気持ちいいものではありませんが、自信を失うことはありません。ここから1年、非常に長い間、素晴らしいパフォーマンスを見せられることを感じられました」
そして、指揮官は質問を受けた3人の選手について、次のように語った。
▽ケイロス・ナバス
「彼は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。スタメンが保証されている選手は一人もおらず、全員がしっかり準備できていなけばならない。それは全員がしっかり分かってくれていることです」
▽ガレス・ベイル
「彼は調子が良くなかったので遠征に参加しませんでした。ドクターと話してマドリードに残ることがベストだと判断しました。彼は残ってトレーニングに取り組んでいます。それは選手、ドクター、監督で話し合っての決定でした」
▽ハメス・ロドリゲス
「彼がどうなるか私には分かりません。私たちはここでプレーするためにいるし、ただそのことだけを考えています。ただ、それだけです」
アメリカでの「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」ではアーセナルにPK勝ちを収めたほかは2敗。そして今回も敗戦……。つまりプレシーズンマッチはこれまで90分間では、一度も勝てていない。
今日の3位決定戦では、これまでの対戦相手と比較すると、選手層のレベルが若干落ちる昨季トルコリーグ6位のフェネルバフチェと対戦する。
果たして久保のレアルでの実戦初先発はあるのか? どのような布陣や陣容で挑むのか――。ジダン監督がどのような変化をつけてくるのかに注目したい。