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「レンタルすべきは素人意見」本田が久保のレアル退団に否定的見解

本田圭佑(左)と久保建英(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

過去には一緒にフットサルをしたことも。「下位や中位で守備に追われたら本末転倒」

 オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーを昨季限りで退団し、フリートランスファーになっている本田圭佑が9月16日、日本テレビの『ニュースZERO』に出演し、そのなかで日本代表MF久保建英について言及した。本田は久保とフットサルをしたことがあると明かす一方、今回レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍したことについて、「レンタル移籍をして経験を積んだほうがいい? それは素人の意見」と否定的な見解を示した。

「久保さんが11歳ぐらいの時、一緒にフットサルをしたことがありました。むちゃ上手くて、これは日本代表になるなと思っていて、実際にそうなりましたね。ただ……」

 そのように本田は久保のずば抜けたテクニックを認めたうえで、次のように首を傾げた。

「個人的にですけど、レアル・マドリーから、今回マジョルカに期限付き移籍をしましたけれど、レアルのBチームであっても残ってほしかったな、というのはありますね」

 その実力はスペイン1部リーグのレベルにあるのだから、出場機会に恵まれそうにないレアルの外にレンタル(期限付き移籍)で出て別チームで経験を積むべきだ――。そういった論調について、本田は「それは素人の意見」とバッサリ斬った。

「結構、レアルやバルサに行ったあと、レンタルに出された選手はなかなか戻って来ることができないんですよ。しかも久保さんは、めっちゃテクニックがあるので、上手いチームだとより生きる。だから下位や中位のチームだと結構良さが消えてしまい、それで守備に追われてしまったら本末転倒だなと思いました」

 目標(ターゲット)をレアル・マドリードでプレーすること、そこに置くのであれば、移籍すべきではなかったのではないか? という考えを示した。

 オランダのVVVフェンロを経て、CSKAモスクワでUEFA欧州チャンピオンズリーグでベスト8入りを果たし、ACミランで背番号「10」をつけた。そんな本田はある意味、欧州で移籍によってトップに登り詰めていく難しさを、日本人選手の中で誰よりも知る一人と言える。

「そこで大活躍をしないと、レアルには戻ってこられない。人が思っている以上に難しい」と、欧州の実情を語った。

 今季レアル・マドリーからは、久保建英をはじめ、ノルウェー代表マルティン・ウーデゴール(レアル・ソシエダ)、モロッコ代表アクラフ・ハキミ(ボルシア・ドルトムント)、スペイン代表ダニ・セバージョス(アーセナル)ら、実に13人がレンタル移籍中である。

 まず、その中でトップレベルになること。ライバルの新たな獲得はあるのかどうか。さらには、そこに割って入ろうとする覚悟を固められるか。復帰への障壁は確かにいろいろある。

 いずれにせよまず、久保はマジョルカで結果を残し、チームを勝たせるしかない。本田のそんな思いを蹴散らすぐらいの活躍をマジョルカで、そしていつの日かレアル・マドリードで見せてもらいたい。

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Topics:Keisuke Honda talks about Takefusa KUBO of RCD Mallorca.

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