【浦和】失点直後、GK西川周作が副審まで駆け寄った理由
浦和のGK西川周作。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
そこに至る「予兆」に感じた課題。
[J1 21節] 浦和 – 名古屋/2019年8月4日19:00/埼玉スタジアム2〇〇2
7月31日の16節・浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦の77分、途中出場した鹿島の伊藤翔の強烈なヘディングシュートを浦和のGK西川周作が掻き出したものの、副審が旗を上げてゴールラインを割ったと判定。それを確認した主審が「ゴール」を認めた。
VTRで確認すると、確かにゴールラインを越えていることが分かる。ただ西川は試合再開する前、副審のもとまで駆け寄って何かを確認していた。GKがそこまで走っていくことは、あまり見られないシーンでもあった。
試合後、西川はその時のことを次のように振り返った。
「(ゴールラインを割って)入っていたとは思います。ただ、どれぐらい入っていたのか、というところを、その時点で副審の方とコミュニケーションをとり確認しておこうと思いました。ただ、そこで自分のなかでも整理できて、あとは残り時間、絶対に失点しないように意識を集中しながら戦いました」
西川が課題だと感じていたのは、その失点に至った流れだ。
「ちょっとその前から予兆があったかなと思います」
直前にもDFとMFの間にできたスペース(ギャップ)を攻略され、そこからゴール前で数的優位に持ち込まれるシーンが続いていた。そういった「流れ」があっての失点だった。
「暑さで厳しくても、コンパクトに対応しなければいけない時はしっかり伝える。そういうところに自分の経験を落とし込んで、キツイなかでもディフェンスをしっかり動かせるようにしていきたいです」
もちろん、そこから挽回できる力をつけてきたのも事実。西川は絶対に追いつけるはずだと諦めなかったという。そして88分に興梠慎三が決めて、浦和は辛うじて1-1の引き分けに持ち込んだ。
「最低1失点で試合を進められれば、必ず前線が1点は取ってくれると信じていました。勝ちたかったゲームです。日曜日にすぐ試合があるので、そこにつなげなければいけない内容でしたね」
8月4日には再びホームで、名古屋グランパスと対戦する。そして8月中旬かrはあ再び天皇杯、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)、ルヴァンカップと連戦に突入していく。
「このあとも大原に戻って全員で交代浴などもして、すぐに次に向けた準備に入ります。連戦ではピッチ外での行動も大事。全員が集中して、まず日曜日の試合に集中していきます」
このドローの悔しさを何としても晴らす。そのために西川は勝利への意欲をさらに強めていた。
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[文:サカノワ編集グループ]
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