曺監督のパワハラ疑惑余波。湘南チーム得点王の武富が浦和へ復帰

湘南から浦和への復帰が決まった武富孝介。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

これまでリーグ5ゴールを奪取。今年1月に語っていたベルマーレスタイルへの思い――。

 今季浦和レッズから湘南ベルマーレに期限付き移籍していたMF武富孝介が8月15日、浦和に復帰することが決まった。湘南の広報部を通じて、「曺監督のもとでプレーしたいと思い、今季もう一度ベルマーレに来た自分としては、一時的な措置とはいえこの先がどうなるか分からない状況のまま、100パーセントサッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです」と、今回のパワーハラスメント疑惑で曺貴裁監督が現場から一時現場から離れる状況になり、移籍期限が8月16日に迫るなかで決断を下したという。

 武富は1990年9月23日生まれ、28歳。埼玉県さいたま市出身。今季はJ1リーグ18試合5ごいーる、ルヴァンカップ2試合0得点、天皇杯1試合0得点を記録している。

 武富は湘南の広報を通じて、次のようにコメントしている。

「この度、浦和レッズへ復帰することとなりました。

 すでに報道されている通り、ここ数日のベルマーレの変化によって曺監督がしばらく指揮を執ることができなくなりました。曺監督のもとでプレーしたいと思い、今季もう一度ベルマーレに来た自分としては、一時的な措置とはいえこの先がどうなるか分からない状況のまま、100パーセントサッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです。

 そんな中、移籍ウィンドウの期限が迫っていることもあり、今回の決断に至りました。

 シーズン途中にチームを離れることを申し訳なく思っています。ただ、今いろいろなことが言われていますが、僕自身は曺監督の指導には愛情があったと思っています。

 サポーターの皆さんとは、前回の在籍と合わせて2年半、とても楽しく濃密な時間を共有できたことを誇りに思います。ありがとうございました。」

 一方、浦和の広報部を通じて、次のようにサポーターに呼び掛けている。

「このたび、浦和レッズに復帰することとなりました。浦和の勝利のために覚悟をもってプレーしたいと思います。多くのファン・サポーターのみなさんの前で声援やプレッシャーを感じながらプレーできることを楽しみにしています。よろしくお願いします」

 武富は同日からチームに合流している。

 このような形で指揮官のパワハラ疑惑問題の余波が広がってしまった。武富は湘南のシャドーのレギュラーの座を掴み、これまでチーム最多5ゴールを決めていた。そのアタッカーのこのタイミングでの退団は痛い。

 今季湘南を果たした際、武富は「ベルマーレは常にいいチームだなと思ってきました。ルヴァンカップ決勝でも、いいサッカーをしているなと改めて実感し、以前にお世話になったこともあり、気付けば応援している自分がいました。浦和ももちろんですが、人の心を動かせるサッカーをしている。そこで実際に話(湘南からのオファー)をいただいたあとは、むしろ『行きたいです』と前向きに伝えました」とも語っていた。

 もちろん、現在似たような気持ちで湘南でプレーを続ける選手もいる。そう考えると、事の重大さは大きい。なぜ、この時期のリークとなったのかなど問題は複雑だ。

 湘南は8月17日のJ1・23節、ホームのShonan BMWスタジアム平塚でサガン鳥栖と対戦する。

 一方、浦和は同日、アウェーでヴィッセル神戸と戦う。

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[文:サカノワ編集グループ]

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