劣勢の跳ね返し方。内田篤人が強調した引いたらダメ「例えば満男さんは上手くいかないと分かっていても」

鹿島の内田篤人。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「そうすると、チーム全体がグッと、前へ行ける」

[ルヴァン杯 準々決勝 2nd] 鹿島 – 浦和/2019年9月8日18:30/カシマサッカースタジアム

 ルヴァンカップの準々決勝第1戦、 鹿島アントラーズは浦和レッズ相手に敵地で、前半に3点先取しながら後半に2失点を喫した。それでも1点リードして先勝に成功。鹿島が優位な状況で、ホームの第2戦を迎えられる。

 ただ第1戦の後半、久々に出場した選手がいて、ほぼ初めての組み合わせだったとは言え、”受け身”のような形になり、ホームの熱烈な声援を受ける浦和を勢い付かせた。

 劣勢の跳ね返し方。押し込まれた時、どうすれば挽回できるのか? 

 それに対する、絶対的な回答はないだろう。ただ、鹿島のDF内田篤人は興味深いことを語っていた。

 大量失点を喫している相手が、なりふり構わず仕掛けてくるのは明らかである。ただ、浦和との第1戦の鹿島は、それに対して思った以上に下がって対応し、失点を重ねてしまった。

「そこで下がってしまってはいけない。ぶつかっていかないと。ガンって」

 受けて立つ、のではなく、積極的な守備で立ち向かう。鹿島のキャプテンは、そのように説く。

「闘える選手は大切。(小笠原)満男さんなんて引かない、絶対に。例え上手く行かない時でも、そうしていた。するとチーム全体がグッと前へ行ける。そういうのを見ると、周りも感じ取れるから。(準々決勝の第1戦で途中出場した)(三竿)健斗もそういった意味合いも込めて、剛さん(大岩監督)が入れたんだと思う。流れを押し返せる選手だから」

 売られた”闘い”は買う。そういった真っ向勝負から、真の強さは生まれるのではないか、と内田は言う。

「強い時代は押し込まれる、というシーンがほとんどなかった。みんなに、そういったところがあったのかもしれない。岩政さんなんて、ずっと跳ね返してくれていたから。最後まで耐え切れた。

 もちろん、そこらへんは、みんなの性格も関わってくる。しっかり真面目に静かに戦える職人的な選手が今は多い。ただ、サッカーの試合はこういうこともあるから、上手く戦わないと。そういうのは年を取ると分かってくる。(それが経験?)場数かな」

 そしてホームでの準々決勝第2戦、鹿島はおそらくそのあたりの意識を確認し、守備の強度を一段と高めてくるはずだ。浦和はさらにその上を行くことが求められる。カップ戦ならではの駆け引きと心理戦。受け身になれば、やられる。いろいろな意味で、攻めの姿勢を貫けるか――。「後半」の90分、タフな戦いになりそうだ。

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[取材・文:塚越 始]

Posted by 塚越始

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