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久保がいれば「EU外枠」使えた…レアルのバルベルデがスペイン国籍取得

久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ロドリゴと”併用”の形で。来季復帰しやすい環境は整う。

 スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)、レアル・マドリードに所属するウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ(21歳)が、このほどスペイン国籍を取得した。スペイン紙『アス』が、同国TV局『ラ・セクスタ』の記者の情報として伝えた。

 スペインでは5年以上在住すると、スペインの市民権が得られる。二重国籍(2つのパスポートを持つこと)が認められている国の選手はこの制度を活用し、スペイン国籍を取得することが多くなっている。

「ウルグアイの至宝」バルベルデの国籍取得が認められたことで、レアル・マドリードはラ・リーガの規定による選手起用で、3枠使えるEU枠外の外国籍選手の枠が一つ空くことになる。

 レアル・マドリードでのスペインとの二重国籍を持つのが、マルセロ(ブラジル)、ハメス・ロドリゲス(コロンビア)、カゼミーロ(ブラジル)、そしてバルベルデ(ウルグアイ)の5人に。

 そして、エデル・ミリトン(21歳、ブラジル)、ヴィニシウス・ジュニオール(19歳、ブラジル)、カスティージャ登録のロドリゴ(18歳、ブラジル)が、EU枠外の外国籍選手としなっている。ただし、ブレグジット(イギリスのEU離脱)により、ガレス・ベイル(ウェールズ代表)の立場がどのようになるか不確実。その枠を活用しなければいけなくなる可能性もある。

 そこで記事では、現状であれば、もしもRCDマジョルカに期限付き移籍した久保建英がいれば、ロドリゴとどちらかが残り「1枠」を使う形になっていたということだ。

 そしてロドリゴは現在負傷によりリハビリ中とあって、ジネディーヌ・ジダン監督が希望すれば、久保もメンバー入りもできた――ということだ。

 もちろん、昨季レアルでトップデビューを果たし、18試合2得点を記録したヴィニシウスも今シーズンは出場機会を得られず燻っている。そうしたなか、久保はトップリーグでシーズン通じてコンスタントに戦うことを目的に、マジョルカへの期限付き移籍を決断した。

 ただ、もちろん今後の補強動向にもよるものの、来季、久保がレアル・マドリードに復帰しやすい環境になったと言える。

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[文:サカノワ編集グループ]

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