最下位、磐田3連敗。痛烈な大ブーイングを受ける。フベロ新監督「チャンスはできている」
肩を落とす川又堅碁。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
2本のビッグチャンスを逃し、3試合連続ノーゴール。
[J1 26節] 川崎 2-0 磐田/2019年9月14日/等々力陸上競技場
ジュビロ磐田が、川崎フロンターレに0-2で敗れ、リーグ3連敗を喫した。これで7試合勝ち星なしで、その間は1分6敗。二度の指揮官交代を経てスペイン人のフェルナンド・フベロ監督が就任したものの、思うように結果を残せずにいる。この日は川又堅碁が戦列復帰を果たして存在感を示したものの、カンフル剤にはならなかった。試合後はゴール裏を埋めた大勢のジュビロサポーターから大ブーイングが起きた。
開始早々、ルキアンの正確なポストプレーから、中山仁斗が左足で決定的なシュートを放った。が、惜しくも逆サイドのポストを叩いてゴールならず……。さらに65分にも、ルキアンの放った強烈なシュートがバーを叩いた。
悪い流れが続いている時の典型のように、22分、脇坂泰斗のシュートはDFがブラインドになってGKカミンスキーの視界を遮り、そのままゴールネットへ。35分には山村和也に強引にニアサイドを抜かれて2失点目を喫した。
すると磐田は流動的な攻撃を一切できなくなる。ボールを受けては止まり、”3人目”の動きがなく、アダイウトンやルキアンらの強引な突破頼みに。川又の投入後、相手のスペースを突く動きが増えたものの、ゴールには至らなかった。
試合後、フベロ監督は次のように語った。
「選手は本当によく頑張ってくれましたし、誇りに思います。
(ハーフタイムを挟んでの2人の選手交代について)結果を変えるための投入でした。2人ともいい活躍をしてくれました。チームはより良くなりましたが、そのチャンスをモノにしなければいけませんでした。選手たちには、チームを助けることを期待しています。そのためにもボールを保持できるように、これから続けていきたい。
この3試合、結果は出ていませんが、チャンスはできています。今日も2本バーに当たって逃しましたが、それが決まるように続けていきたい」と語った。
昨年は16位でJ1参入決定戦に回り、復活を期して臨んだ2019シーズン――しかしこれまで4勝6分16敗(18得点・38失点)で、16位のサガン鳥栖とは勝点9差。流れを変えるゴール、そして勝点3がほしい……。
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[取材・文:塚越始]
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