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【甲府×柏】瀬川への内田の報復はレッドカードが妥当「タックルではなく乱暴行為」。ただし最初の接触で…

柏の瀬川祐輔(18番)。(C)SAKANOWA

「選手生命を脅かす行為」。一方、直前のプレーで瀬川も一言謝っておくべきだったと指摘。

[J2 32節] 甲府 1-1 柏/2019年9月14日/山梨中銀スタジアム

 ヴァンフォーレ甲府対柏レイソルの一戦、55分と56分、甲府のMF内田健太とDF瀬川祐輔がやり合うなかで非常に危険なシーンがあった。まず55分、内田が敵陣まで駆け上がってクロスを放とうとした際、瀬川が足を上げて対応。内田はその足を蹴るような形になって転倒。しばらく立ち上がれなかった。

 しかし、オフサイドの判定で試合は再開に。すると、その約1分――2プレー後だった。今度は敵陣のスローインから、ボールがこぼれたところへ瀬川の内ももあたりを、内田が蹴りつける。が、大坪博和主審も副審も確認できず、試合はそのまま続行された。

 このシーンについて、『DAZN』のコンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」で、日本サッカー協会(JFA)審判委員会のレイモンド・オリバー副委員長が詳しく解説をした。

 オリバー氏は次のように語った。

「まず切り取った映像だけで、選手間に本当に何が起きていたかは分かりません。ただ、(55分の)最初のタックルのあと、瀬川選手は内田選手へ謝りに行っていません。また、ここに主審が来て二人の間に入り、チェックすることもできたはずです」

 そのように、最初のシーンで、瀬川が内田に声を掛けなかったこと、主審がそこに向かわなかったことが、結果的に”火種”になってしまったと説明した。

「これがイエローカードかどうか、あるいは忠告するべきかは考えなければいけません。まず、この最初のタックルで、内田選手が傷んでいたのは事実です。主審としては、こうした事象に関わった選手たちには注目しておくことが大事でした」

 そのうえでオリバー氏は続けた。

「ただし選手たちに言いたいのは、自分たちの考えで、報復をしていいということは一切ないということです。次の内田選手のタックルは、『自分も行ってやるぞ』とうかがっていたようにも見えます。こうしたことは、選手全員、誰もが見たくないと思っている行為です。

 これはタックルではありません。単純に乱暴な行為です。キャリアを終わらせてしまうと言ってもいいぐらい危険な行為です。主審と副審がこれを見逃してしまったことを、とても残念に思います」

 そして「これは明らかなレッドカードです」と見解を示した。

 また、最初の瀬川のタックルについて。これがイエローカードの対象になっていた場合もあるが、”絶対”ではなかったという。

「最初の(瀬川の)タックルで、イエローカードを出す主審もいたはずです。ボールを蹴ろうとしている選手に対し、足を上げてしまっています。ただし見方によっては、瀬川選手の足を内田選手が蹴っているとも捉えられます。ただ、自動的にイエローカードになるとは言えません。ただし、瀬川選手に忠告することはできたと思います」

 なお、オフサイドの判定だったが、「それとはまた関係なく、イエローカードを出すことはできます」と補足していた。

 また、このコンテンツにゲストで出演した播戸竜二さんは、「(最初のシーンで)瀬川選手が自分ではファウルではないと思っているのは分かりますが、痛がって倒れている内田選手にぽんぽんと肩を叩いて悪かったねと一言掛けていれば、次のようなシーンは起きなかったと思う。謝るのは大事」とも語った。

 それに対しオリバー氏も、「レフェリーのトレーニングでは、『怒った選手を、怒ったままにしておくな』ということが言われています。そうするとファウルが起こるのは必然になってしまいますから」と、ピッチ上のみならず言えるような興味深いことを語っていた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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