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【浦和】DFマウリシオが鳥栖との大一番へ「決勝のつもりで戦う」

浦和のマウリシオ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

天皇杯、Honda FC戦敗退。「どんなチームが来ても、浦和はホームで勝たなければいけない」。

[J1 27節] 鳥栖 – 浦和 /2019年9月28日14:00/駅前不動産スタジアム

 浦和レッズのDFマウリシオが9月25日の天皇杯4回戦のJFL(日本フットボールリーグ)Honda FCとの一戦、Jリーグとアジアチャンピオンズリーグ(ACL)、2つの出場停止明けで公式戦3試合ぶりに先発フル出場した。しかし終盤の度重なる失点で、0-2と痛恨の敗戦を喫し、浦和の背番号2は試合後に肩を落とした。

「カウンターからの2失点でした。最初の失点を喫するまでは、拮抗した内容だったと思います。ただ失点して反撃に出たところ、再びカウンターから失点してしまいました。今日のみならず、最近、浦和は本来のパフォーマンスを発揮できずにいます。その流れのなかでHonda FCが上手くチャンスを生かした試合になったと思います」

 この先の連戦を見据えた大幅なメンバー変更。主力組と言えるのはGK西川周作とマウリシオのみと言えた。ただ、チーム全体でビルドアップや攻撃の連係がままならず、パスの出しどころが限定的な状況で、マウリシオや西川までバックパスが頻繁に回ってくる展開に。そこでプレーの選択肢がなく苦し紛れに前線へ放ち、結果的にミスパスを誘発する、という悪循環に陥ってしまった。

 昨季の天皇杯、マウリシオは準決勝の鹿島アントラーズとの大一番で決勝点を奪い、タイトルをぐっと近くに手繰り寄せた。この大会の重みも理解している。それだけに、ダメージの大きな1敗になった。しかも、ホームスタジアムで……。

「相手の質の高さは、試合前から分かっていました。何より、どんな相手が来ても、浦和はホームで勝たなければいけないチームです。今の状況を変えるためにも、しっかりトレーニングしていくしかありません」

 そのように埼スタで負けたことに、何よりマウリシオは責任を感じていた。

 重要な連戦が続くなか、マウリシオはこのあと10月2日に迎えるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝の広州恒大との第1戦に向けて備える可能性もある。ただ、明日28日、勝点4差で迎える16位のサガン鳥栖戦との「6ポイントマッチ」にも臨みたいという覚悟を示した。

「前進してこのあと迎える試合に向けて、準備していくのみです。次のサガン鳥栖戦は僕たちにとって、決勝のような試合です。しっかり闘ってきたいです」

 決勝のつもりで――。闘志を全面に出してチームのために体を張るブラジル人ファイターは、大切な試合に向けて、再び気持ちを昂らせていた。

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[取材・文:塚越 始]

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