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【川崎】昨季MVP家長昭博が「苦しいですよ」と珍しく弱気?今季ノーゴール、神戸に完敗

神戸戦で久々にフル出場した川崎の家長昭博。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

カットインから鋭いシュートを放つものの枠を捉えきれず。

[J1 27節] 川崎 1-2 神戸/2019年9月28日/等々力陸上競技場

 川崎フロンターレのMF家長博昭がヴィッセル神戸戦、リーグ2試合ぶりの先発復帰を果たし、決定的なシュートを放つなど気を吐いたものの、1-2で試合を落とした。家長自身は8月4日の21節・松本山雅FC戦(△0-0)以来のフル出場を果たした。

 後半途中に放ったカットインからの一撃。ボールはゴールの枠をわずかに外れたが、この試合、そうしたフィニッシュの確度がそのまま結果に表れたと言えた。

「(試合への入りは良かったが?)部分だけを切り取ることはできないです、90分間で負けた、と。力負けだったと思います」

 そのように神戸相手にした「負け」を認め、受け止めていた。

「イーブン(五分五分)の時はあまりやられている印象はありませんでした。ただ、相手はカウンターを狙っていましたし、そこに対応できなかった。チームとして、少し甘さが出てしまいました」

 7試合勝ち星なしの状況が前節のジュビロ磐田戦(〇2-0)で止まり、ここから巻き返そう――と意気込んだものの敗戦……。では、家長はどのようにこの状況を変えるべきだと考えているのか、自身はどのような改善が必要だと感じているのか?

「チームとして何か大きく変える必要はないと思います。僕らはいつもベストを尽くして、グラウンドの中で臨機応変に戦わないといけない。勝てない時はあります。こうした時こそ、冷静にやれればいいと思います」

 そして、家長は続けた。

「苦しいですよ。どうにかここを抜け出せるように、個人的にも、チームとしても、もうひと踏ん張り、ふた踏ん張りしないといけない。謙虚に泥臭くやっていきたいです」

 リーグ連覇を果たしてきたのだから、この状況はやはり「苦しい」と受け止める。珍しく心の叫びを放った。

 今シーズンの家長は20試合0ゴール。昨季のMVPは、彼自身も、チームとしても、突破口を見出そうと、ひたむきに取り組んでいる。

 磐田戦での勝利により再び優勝戦線へ食い込む”挑戦権”を手にしたが、足踏みをしてしまった。しかもホームでの完敗。家長は現実を受け止めるとともに、この壁を打ち破ろうとしている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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