【天皇杯】鹿島DFブエノが決勝に導く一撃!しかし笑顔なし「素晴らしい2クラブの決戦になる」
鹿島のDFブノエ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
決勝は2015年に在籍した神戸と対戦。まさに舞台は整った。
[天皇杯 準決勝] 鹿島 3-2 長崎/2019年12月21日16:05/カシマサッカースタジアム
天皇杯準決勝、鹿島アントラーズが3-2でV・ファーレン長崎を下して、3年ぶりの決勝進出を果たした。2020年元日、新国立競技場での決勝は、ヴィッセル神戸と対戦する。
2-1と迫られて後半に突入し、両チームともにジリジリする展開のなか迎えた73分だった。試合を決定づける一発を沈めた。
永木亮太の右サイドからのコーナーキック。DFブエノが屈強な角田誠に競り勝ち、渾身のジャンプヘッドでしっかり地面に叩きつけるシュートで、ゴールネットを揺らす。長崎はちょうどエースの呉屋大翔が交代出場する準備を進めていた(3分後に強烈なシュートを放ってポストを直撃し、そのこぼれ球からゴール)。
まさに勝負の綾と言えたが、ここで決まっていなければ、一体どんな展開になっていただろうか。24歳のブラジル人DFが何かを察知するかのように、よくぞ決めた一撃だった。
ブエノは試合後のヒーローインタビューに登場し、次のように語った。
「チームを決勝に導く得点ができて、その貢献ができたことは嬉しく思っています。(ホームスタジアムでの勝利となったが?)確かに重要な試合で、ホームではなかなか勝ち切れないシーズンでしたが、今回は大会も異なります。気持ちを切り替えて、みんなで決勝に向かうという目標を立て、それを達成できて嬉しく思っています」
2020年1月1日、新国立競技場で決勝が行われる。しかも対戦相手はブエノが2015年に在籍していたヴィッセル神戸だ。
飛躍を遂げたシーズンの締めくくりとして申し分ない、最高の舞台が整った。
「素晴らしい2クラブがそこに立つ権利を得たわけで、お互いに良い試合をできるように全力を尽くしたいと思います」
ただし、まだ何も勝ち取っていない――。そう言わんばかりに、インタビュー中、眼光は鋭く、ブエノは一切笑みを浮かべなかった。
昨年のアジアチャンピオンズリーグ( ACL )に続くビッグタイトル獲得なるか。21冠への挑戦。ブエノが東京オリンピックイヤーの初日、鹿島の重要なキーマンとなる。
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[文:サカノワ編集グループ]
Topics: KASHIMA Antlers 3–2 V.Varen NAGASAKI