【鹿島】関川郁万がプロ初ゴール。しかし浦和に敗れ「自分が武藤選手に簡単にやらせすぎたのが大きな敗因」と受け止める
鹿島の関川郁万。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ボランチ「2枚」のところで数的優位を作られて――。
[J1 7節] 浦和 2-1 鹿島/2021年4月3日15:00/埼玉スタジアム
J1リーグ7節、鹿島アントラーズのDF関川郁万が浦和レッズ戦の前半終了間際、永戸勝也のコーナーキックに合わせてプロ初ゴールを決めた。しかし試合は1-2で敗れ、リーグ3連敗を喫した。
0-1で迎えた前半アディショナルタイム、永戸のキックが一度はクリアされたが、ファーにいた自身の間合いに来たところでヘッドに合わせて押し込んだ。
関川は試合後にオンラインの取材に応じたが、反省の言葉を並べた。
「自分たちが持ちたいボールの持ち方だったり、ビルドアップの仕方ができなかったです。奪われ方も悪かったです」
特に苦しんだのが、この日今季センターフォワードで初先発した武藤雄樹への対応だった。
「ボランチ(レオ・シルバと三竿健斗)の背後を(武藤に)取られて、自分の前で触られたり、かわされたりして、そこの抑え方が上手くいきませんでした。あそこでボールを奪えたり、ファウルで止められたりできたら、自分たちが楽に守れたはずです。自分が武藤選手に簡単にやらせすぎてしまったのが大きな敗因だと思います」
そのように関川は自身の責任だと受け止めていた。ただ『鹿島対策』を立てられ、それをチームとして上回れなかったのも事実だ。
「相手が4-3-3の形で、(鹿島は)ボランチ2枚のところで数的優位を作られる状況で、最終ラインを少し上げてコンパクトに守ろうとして対応しようとしましたが上手くいきませんでした」
関川はそのように対策を練られたとしても、それを上回るだけのディフェンスを見せたかったと悔やんでいた。
チームはリーグ3連敗を喫した。関川は「とにかく悔しかったです……」と唇を噛んだ。期待がより高まるプロ3年目、20歳のセンターバックは責任を痛感していた。
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[文:塚越始]