【浦和-清水】ちっちゃいの同士頑張ろうぜ。関根と金子が明かしたバトルと駆け引き

浦和の関根貴大(左)と清水の金子翔太(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

年代別日本代表でチームメイトだった95年生まれ、同サイドで熱いマッチアップを展開。

[J1 28節] 浦和 2-1 清水/2019年10月6日/埼玉スタジアム2〇〇2

 浦和レッズ対清水エスパルス戦、浦和の関根貴大と清水の金子翔太が同サイドで対峙し、見応えのある熱いマッチアップを繰り広げた。

 いずれも1995年生まれの24歳である二人は、世代別の日本代表でチームメイトとしてプレーした経験がある。現日本代表の南野拓実もいた2014年のU-19アジア選手権では、U-19日本代表の主力として両サイドを形成している。

 それだけにプレーの特長は把握している。そんな二人は負けん気も強く、金子は「実は試合前から駆け引きをしていました」と明かした。

 どちらが主導権を握るのか。この試合の行方を大きく左右する。そのことを十分把握するからこそ、それぞれが意地を剥き出しにして張り合った。

「浦和が絶対に3ポイントを目指しているシチュエーションで、相手がボールを取りに来たところでカウンターで、という狙いはありました。ただドウグラスのトラブルでの途中交代はちょっと痛かったです。システムを4-1-4-1に代えたりしましたが、ハマらなかったです」

「(関根に対し)ガンガン上がってくるので、僕も警戒していました。ただ、その後ろにさらに槙野選手が余っていた。関根選手が前に出てきたところでカウンターに行くという狙いはありましたが、最終ラインにどっしり3枚揃っていて、浦和もリスク管理をしているな、と。ウチにとっては、むしろ最後のあの3枚は、大きな壁でした」

 そのように金子は関根を越えたあと、さらに”高い壁”が待っていたと感じたという。

「そういえば、やけにアイツ、いろいろ、ボソボソ言っていましたね」

 一方、関根は金子の”つぶやき戦法”にあっていたことを明かす。

「ただ、『ちっちゃいの同士、頑張ろうぜ』とも声を掛け合っていました」

 この日は結果的に、逆サイドにいた浦和の橋岡大樹が1得点・1アシストで”ヒーロー”になり、浦和が勝利を収めた。そして金子は前半終了間際に橋岡のクロスを決めた興梠慎三のゴールについて「脱帽でした」と悔やんだ。

 関根と金子、いずれも確かに体は大きくはないもののアグレッシブかぐダイナミックなプレーを見せることで、チームに勢いと躍動感をもたらす。そんな攻撃の中心、いや、チームの原動力と言える存在になっている。

「同世代なので、刺激になる存在です」関根はそう語る。

 そのバトルの先、浦和はようやくリーグ9試合ぶりの勝利を手にした。

「長かったですが、こうして勝てると、『勝てたな』と感じますが、そこまで高揚感と言いますか実感がなくて。ただ、すごく大事な勝利になったことは間違いないです」

 90分間走り切った関根は、「本当に今日は厳しかった。ヘトヘトです」と小さく笑った。

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[取材・文:塚越 始]

Topics: Urawa Red Diamonds 2-1 Shimizu S-pulse;A Story of Takahiro SEKINE and Shota KANEKO.   

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