【日本代表こんな布陣を見たい】久保「ゼロトップ」は試す価値あり。年代別代表で実証済み
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途中からでも…南野、堂安、中島との共存と「大迫不在時」のオプションに。
[カタールW杯 アジア2次予選2節] 日本 – モンゴル/2019年10月10日19:35/埼玉スタジアム2〇〇2
カタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選の2戦目、日本代表が10月10日、埼玉スタジアムでモンゴル代表と対戦する。2022年のカタールW杯に向けた最初のホームゲーム。FIFAランキングは日本が31位、モンゴルが183位。
このあと予選2連勝を収めているタジキスタン代表(同115位)とのアウェーゲームが15日に行われる。そこを見据えて、このホームでの一戦、日本はいくつかテストを試すと見られる。
メンバーの入れ替えは前回9月からわずか2人。負傷した大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)、そして鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)が外れて、アイントラハト・フランクフルトの鎌田大地、パルチザン・ベオグラードの浅野拓磨が復帰を果たしている。
この二人は今後を見据え、また現在の調子を測るためにも、2試合のどこかで起用されるはずだ。
ただ、チームとしての何かしら新たな試みも見せてもらいたい。
もちろん、W杯予選という真剣勝負の場である。ただ、この予選グループ内で、最もFIFAランキングが低い相手とのホームゲームである。6月にエルサルバドル(同72位、〇2-0)と親善試合を行ったあと、森保一監督は「私たちの目指しているのはこのレベルではない」とも語っていた。より勝利が必然と思われている状況下、何かしら得るものはある一戦にしたい。
そこで試す価値があると感じるのが、南野拓実、中島翔哉、堂安律、そして久保建英を「共存」させるオプションだ。
今回、センターフォワードタイプは、永井謙佑しか招集されていない。鎌田は2列目が多く、浅野はウイングタイプ。そこで提案したいのが久保の「ゼロトップ」起用である。
久保はU-19日本代表などで対戦相手や状況に応じてFWを務め、ゴールをもたらした経験を持つ。彼自身も攻撃的なあらゆるポジションをこなせることを自身の「武器」に挙げる。彼を前線に配置することで、2列目タイプがさらに有機的に機能する――そんな相乗効果も期待できる。
18歳ながらクレバーさの光る久保は、たとえ相手がゴール前を固めてきても、状況に応じてスペースを見つけ、確実にボールを収めることができるのは強み。チャンスと見れば、振り向いて、ゴールも狙える。そんなストライカー的感覚も備えるだけに、一発を期待して最前線に配置する、あるいは南野と2トップ気味に組む、そんな「大迫不在時」のオプションにトライしておいて、決して無駄ではないはずだ。むしろアジアの域を超えて、通用するオプションにもなり得るかもしれない。
また、チームの底上げへ、植田直通、安西幸輝、シュミット・ダニエルらの先発起用も期待したいところ。
日本代表対モンゴル代表戦のチケットは好評発売中。埼玉スタジアムで、10日19時35分キックオフだ。
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[文:サカノワ編集グループ]