本田圭佑がイランの歴史的な日に立ち会う。ただカンボジア代表の監督とは…
本田圭佑 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
女性のサッカー観戦が40年ぶり解禁。試合は14-0の大差に。
[カタールW杯アジア2次予選] イラン代表 14-0 カンボジア代表/2019年10月10日/アザディ・スタジアム
カンボジア代表のゼネラルマネジャー(GM)として実質的な監督を務める元日本代表の本田圭佑が、イランの首都テヘランにあるアザディ・スタジアムで指揮を執った。しかし、チームは0-14と大敗を喫して、FIFA(国際サッカー連盟)ランキングでアジアトップ23位の強豪との差を痛感させられる結果となった。
この試合、イランにとって歴史的な一戦だった。
イスラム革命の起きた1949年以降、イランでは女性のスタジアムでのサッカー観戦は宗教上禁止されてきた。しかし先日、男装してスタジアムに入場した女性が当局に逮捕監禁され、その後、焼身自殺をしてこの状況に抗議した。
この事態を受けて国際サッカー連盟(FIFA)はイラン・イスラムサッカー連盟に、すべての人に観戦の機会を与えるべきだと通達。今回、40年ぶりに女性の観戦が解禁された。割り当てられた約4000枚のチケットは即時売り切れたという。
その試合に立ち会ったのが本田である。するとチャドルを身にまとうイランの女性3人と本田が自撮りで一緒に撮影する写真がSNSのツイッターでもアップされた。
「ケイスケ・ホンダがカンボジアのマネジャー(監督)とは忘れていました。セルフィに丁寧に応じてくれました」などと、メッセージに記されている。
ただし、FIFAはこれからも目を光らせて見守っていくという。今回も女性のみを一角に集める形で、しかも周囲をフェンスで囲うなど隔離された状態であり、その観戦方法には改善の余地がまだまだあるようだ。
そうしたなか、歴史的大敗を喫してしまったカンボジア代表。チームを率いる本田は、一体、何を思うのか。カンボジア代表はこのあと10月15日、ホームでイラク代表と対戦する。FIFAランキングは、カンボジアが169位、イラクが79位。難敵が続く。
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[文:サカノワ編集グループ]