【日本代表】後半落ちた?柴崎岳は静かに「そうは思わない」
モンゴル戦に臨んだ日本代表の柴崎岳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「チャンスの数で言えば、(前後半で)全然大差はない」
[カタールW杯 アジア2次予選] タジキスタン代表 – 日本代表 /2019年10月15日17:15(日本時間21:15)/ドゥシャンベ
日本代表がカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選、10月10日のモンゴル代表戦では6-0の勝利を収めた。次は中4日、タジキスタン代表とアウェーで対戦する。
モンゴル戦のあと、ボランチとしてフル出場した日本の柴崎岳は「(この結果と内容に)良かった、と思います。(具体的には?)スペースがあったサイドからの崩しが上手くいきました。僕自身はあまりボールを持たず、なるべく早めにサイドへボールを振っていきました。チーム全体のパススピードやリズムもあったと思います」と振り返った。
FIFAランキングは日本の31位(アジア内2位)に対し、モンゴルは183位(アジア内37位)。ただ、そういった相手でも、自分たちが意図を共有し合い、最後までハードワークを怠らず、抜かりなく戦い切れたことに、日本の背番号7は少なからず手応えを得ていた。
選手がメディアの取材に応じる「ミックスゾーン」でのこと。前半の4点から後半は2点にゴール数が減っているが、後半はチームとしてペースを落としところはあったのか? といった質問が飛んだ。
すると柴崎はそれに対し「もしも、そのように見られていたのであれば」と静かに答えた。
「点が入っているかいないかのところであり、前半以上に点を取れたのかもしれない、とも思っています。点が入っていないだけで、チャンスの数で言えば、全然大差はなく、もしかすると、後半のほうが多かったかもしれないとも感じています」
実際のところ、日本のシュート数は前半の14本に対し、後半が18本。柴崎が言うように、決してホームチームは攻撃の強度を落としたわけではなかった。また試合終盤、冨安健洋が左大腿部を傷めてピッチを退き、すでに交代枠を使い切っていた日本は10人で戦わざるをえないため、手堅く試合を終えていた。ある意味、アタッカー陣はもっと決め切らなければいけなかった、と言えた。
もちろん、こうした試合運びを継続すること、何より強豪と対戦する時、いかに応用するかが重要になる。「皆さんは勝って当たり前と思うなか、初めての対戦相手であり、公式戦。いろんなプレッシャーはあります」と語っていた柴崎だが、この勝利からも何かをしっかり得ていたようだ。
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[取材・文:塚越始]