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日本代表MF鎌田大地が移籍の可能性を示唆。「興味持ってくれているチーム分かっている」

鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

残り2試合、「バブル」でCL出場権獲得に挑む。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地がこのほど、ドイツメディア『ビルド』のインタビューに応じ、そこでこのオフに移籍を示唆する発言をした。デンマークのメディア『ブンデスリーガニュース・イン・イングリッシュ』が引用して報じている。

 今シーズンこれまでリーグ30試合・5得点・14アシストを記録。トップ下のレギュラーポジションを掴み、ポルトガル代表アンドレ・シウバ、レアル・マドリードからレンタルで“復帰”したセルビア代表ルカ・ヨヴィッチらとともに攻撃を牽引してきた。

 チームは現在15勝12分5敗(63得点・48失点)で5位。UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位ボルシア・ドルトムントを勝点1差で追い、残り2試合の最終局面に突入する。

 ブンデスリーガはこのラスト2節、選手・スタッフが完全隔離され、宿泊施設、練習場、試合会場のみ移動可能で、外部との接触を遮断する「バブル」方式で臨む。フランクフルトは逆転でのCL出場権獲得を目指して、今日アウェーでシャルケ04、22日にホームでアウクスブルクFCと対戦する。

 そうしたなか、鎌田の注目発言が話題を呼んでいる。

 チームはシーズンの勝負どころで、アディ・ヒュッター監督、強化責任者のフレディ・ボビッチ氏、ブルーノ・ヒュブナー・スポーツダイレクター(SD)と現場のトップがこぞって退団することが決定。勢いに乗る24歳の日本人アタッカーはそうしたチーム状況に少なからず違和感を抱き、『フランクフルトに残留する約束を拒否している』というのだ。

 2023年6月まであと2シーズン契約を残す鎌田だが、「確かにいくつかの憶測はあるようですが、どのチームが自分に興味を持ってくれているかは分かっています」と語る。また「現在のサッカー界では、将来何が起こるのか誰にも予測できません」と続け、『移籍』も選択肢の一つに入ってくることもあり得ると示唆している。

 鎌田にとって、CLで活躍することは子供の頃からの目標だった。そのチャンスがフランクフルトでも目の前にあるだけに、「今考えているのはあと2試合、勝つことだけです。他のことは考えていません」と、ラストスパートに全力を注ぐ。

 また鎌田は3月、日本代表の取材で次のようにCLへの思いを語っていた。

「CL優勝は小さい頃からの夢で、そのためにもCLには常に出続けたいと思ってきました。この時期になると、自分たち(フランクフルト)は週1試合で、CLやヨーロッパリーグ(EL)を(ミッドウィークに)見る機会が多く、羨ましい気持ちになります。年齢も今年25歳で、そこまで若くなく、チャンピオンズリーグに来シーズン、出られるようにしたいです」

 今日本人選手で最も勢いに乗っていると言っても過言ではない。鎌田の一挙手一投足に注目が集まる――。

注目記事:【日本代表】鎌田大地がCLへの道と鳥栖を語る「そこまで若くない。来季出たい」

[文:サカノワ編集グループ]

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