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日本代表3発3連勝。「大迫不在」のゼロトップは狙い通り?選手任せ?

日本代表での(左から)中島翔哉、南野拓実、柴崎岳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA ※写真はモンゴル代表戦より

W杯2次予選、タジキスタンに勝って無失点首位。ただ1トップで先発の鎌田が、終始2列目に位置取り前線に起点を作れず。

[カタールW杯 アジア2次予選3節] タジキスタン 0–3 日本/2019年10月15日/パミール・スタジアム(ドゥシャンベ)

 カタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選の第3戦、日本代表が南野拓実の2ゴールと浅野拓磨のヘディング弾でタジキスタン代表に3-0の勝利を収めた。日本は3連勝、11得点・無失点でグループFの首位に立っている。

 モンゴル戦から先発4人を入れ替えた日本は、1トップに鎌田大地、2列目に堂安律、南野拓実、中島翔哉のトリオが並ぶ布陣に。しかし、なかなか前線にボールが収まらずにいると、鎌田が中盤まで下がってプレーする機会が増える。ポジション取りがかなりファジーで、その空いたスペースを2列目3人の誰かが活用する形になる。

 それが日本代表の森保一監督の狙い通りだったのか、それとも選手たちが意図的にしていたのかは分からない。ただ南野がFWの位置に入る機会の多い、事実上の「ゼロトップ」布陣となって、即興的な攻撃を続けた。

 ただ、高い位置でボールの収めどころを作れない日本は苦戦を強いられる。するとボールを失うとカウンターをモロに食らう展開が続いた。

 そんな悪い流れを絶ったのが、南野だった。動き直しから何度もゴール前に飛び込んでいた24歳のザルツブルガーは、53分、中島の左サイドからのクロスに完璧なタイミングでヘッドで叩き込み先制。さらに2分後、今後は酒井宏樹の右サイドからのクロスに合わせて2点目を奪い、これで相手チームの戦意を削ぐことに成功した。

 このあと森保監督は、浅野拓磨、永井謙佑、そして久保建英と投入。モンゴル戦からアタッカー陣を全員起用することになり、この期待に応えて、82分、浅野が強烈なジャンプヘッドを叩き込み、試合を決定づける3点目を奪った。

 アディショナルタイムを含め約6分間プレーした久保は、浅野の決定機につながるパスを放ったが、代表初ゴールはまたもお預けとなった。

 タジキスタン戦に臨んだ日本代表メンバーは次の通り。
※名前(所属)出場・得点(GKは失点数)

▼日本代表
▽先発
GK
12 権田 修一 (ポルティモネンセSC/ポルトガル) 13・-9
DF
5 長友 佑都(ガラタサライSK/トルコ) 119・3
22 吉田 麻也(サウサンプトン/イングランド) 97・10
19 酒井 宏樹(オリンピック・マルセイユ/フランス) 58・1
2 植田 直通 (セルクル・ブルージュKSV/ベルギー) 8・0
MF
7 柴崎 岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ/スペイン)41・3 
13 橋本 拳人(FC東京) 4・0
10 中島 翔哉(FCポルト/ポルトガル)15・5
[64分→15 浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード/セルビア)18・3]
9 南野 拓実(ザルツブルク/オーストリア) 19・7
[87分→17 久保 建英(RCDマジョルカ/スペイン) 6・0]
21 堂安 律 (PSVアイントホーフェン/オランダ) 17・3
FW
18 鎌田 大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)2・0
[80分→11 永井 謙佑(FC東京) 8・2]

▽控え
GK
1 川島 永嗣 (RCストラスブール/フランス) 90・-97
23 シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)5・-2 
DF
3 安西 幸輝 (ポルティモネンセSC/ポルトガル)3・0
4 畠中 槙之輔 (横浜F・マリノス) 3・0
16  室屋 成(FC東京)9・0
MF
8 原口 元気(ハノーファー96/ドイツ) 50・10
6 遠藤 航(VfBシュツットガルト/ドイツ) 20・0
14 伊東 純也(KRCヘンク/ベルギー) 15・2
20 板倉 滉(FCフローニンゲン/オランダ) 3・0

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[文:サカノワ編集グループ]