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ドロップボールの新ルール。群馬対藤枝でハプニング、試合再開方法に一石を投じる

(C)SAKANOWA

再開に気付かず、カウンターからゴールが決まる。

 10月5日に行われたJ3の25節・ザスパクサツ群馬対藤枝MYFC(△2-2)の82分、ドロップボールを巡る”ハプニング”から藤枝の岩渕良太ゴールが決まった。この夏に改定された新ルールが関係したもので、今後のドロップボールでの試合再開方法にも一石を投じた。

 1-1で迎えた終盤、群馬の髙澤優也がカウンターで走り込んだものの大腿部を傷めて自ら倒れ、GK杉本拓也がボールをキープしたところで試合は中断された。そして高澤が担架で運び出されると、松本大主審はゴールライン付近で大きく手を挙げて試合再開を合図。ドロップボールで杉本にボールを渡した。

 ところが、群馬の選手たちはピッチ中央で集まって話し合っていたため、この再開に気付かなかった。すると藤枝は一気にカウンターに持ち込み、追いかける群馬の選手たちをかわして、左サイドからのクロスを岩渕が左足で合わせてゴールを決めた。

 この夏のルール改定で、ドロップボールは、これまでの「両チームの選手が参加」して、一方が相手チームにボールを戻すことがマナーになっていた。これが「最後にボールを触ったチームの一人が参加。他の選手は4メートル以上離れなければいけない」に変更された。

 今回、主審が「最後にボールに触れた選手(今回であればGK杉本)」に確認し、プレーが再開された。確かにこの夏までであれば、両チームの選手が参加したうえで再開されており、このようなケースは起こり得なかった。

 このシーンが『DAZN』の「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、日本サッカー協会(JFA)審判委員会のレイモンド・オリバー副委員長が解説。準備ができていなかったことが分かれば、改めて試合を中断して、元の位置からプレーを再開すべきだった、と説明した。

 J1とJ2で審判団が採用しているインカム(無線)のコミュニケーションシステムがJ3ではなく、第4審や副審から主審に合図するブザーを用いているという(インカムの故障した際などを考慮し、J1、J2でもこのブザーを併用)。そういった環境も少なからず影響したという。

 レイモンド副委員長は次のように説明した。

「再開の準備が整っていませんでした。単純に、ブザーを使い主審に知らせれば良かった、あるいは副審が旗を上げて、ブザーで主審に知らせても良かったでしょう。そのあとドロップボールで試合を再開すれば良かった。再開方法については間違っていませんでした。試合の観点から言うと、準備が整っていなかったので、もう改めてやり直すべきだったでしょう」

 今回の場合、気付いた副審がすぐ旗を上げて知らせるべきだったということだ。試合はリスタートされていたが、そこで中断しても、規則上問題はないということだ。なお、ドロップボールでの再開時、笛を吹かなければいけない、という規則はなく、吹いても吹かなくても、どちらでも良いということになっている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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