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今や浦和の要。長沢和輝が広州決戦へ決意「相手は全く戦い方を変えてくる」

浦和の長澤和輝。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

引き分けか勝利、1点差負けでも、2017年以来の決勝進出。大分戦は「攻撃を終え切れず。最後に隙を見せた」。

[ACL 準決勝 2nd] 広州恒大 – 浦和 /10月23日20:00(日本時間21:00)/ 広州天河体育中心

 アジアチャンピオンズリーグ( ACL )の準決勝第2戦(セカンドレグ)、広州恒大(中国1部)対浦和レッズの第2戦が10月23日夜に広州天河体育中心で行われる。ホームでの第1戦を2-0で勝っている浦和は、引き分けか勝利、あるいは1点差負けでも、優勝した2017年以来の決勝進出を果たせる。

 10月18日に行われた直前のJ1リーグの大分トリニータ戦、アディショナルタイムでの痛恨の失点により0-1で敗れた。その悪い流れをいかに食い止め、さらにはしっかりと”ACLモード”に切り替えたうえで修正を図れるか。ホームとアウェーでは全く別の顔を見せるのがACLを勝ち抜くチームの共通点であり、浦和もその辛酸を舐めてきた。槙野智章は「広州でのアウェーでの試合は、第1戦の相手のことを忘れるぐらいの気持ちで臨むことが大切」と気を引き締めていた。

 そして多くの選手がケガなどで戦線から離れた時期もあるなか、フル稼働でチームを支えてきたのが長澤和輝だ。さらに武藤雄樹が右肩を傷め、復帰時期を含め読めない状況になったため、背番号7に求められる役割はさらに増す。

 中盤のあらゆるポジションをこなせる背番号7は、グループステージの”負けたら終わり”の最終節・北京国安戦で1得点1アシストを記録、さらに準々決勝の上海上港との第1戦では2ゴールを演出するなど、この大会のラッキーボーイ的な存在になっている。あと3試合――アジア制覇のキーマンになることは間違いない。

 長澤は大分戦、試合終盤に攻め込んだ際に見せた『隙』を悔やんだ。

「ある程度セカンドボールを拾えて攻撃、攻撃となった時、最後の判断のところです。少し隙があったと責任を感じています」

 そして中4日で迎える広州恒大とのアウェーでの決戦。長澤は「ACLとJリーグでは相手の特長が異なってくるので、戦い方が少し変わってきます。このあと、広州でのアウェーの試合があります。Jリーグのこの結果は悔しいですが、次に準備していく。それしかないと思います。(疲労などは?)今年は夏場を含めて連戦もあり、連戦に関しての疲労の不安はありません」と意欲を示した。

 もちろん浦和もアウェーモードに切り替えて戦う。チームとして向いているベクトルは決勝進出――ただ、その一つだけだ。

「広州恒大はまったく戦い方を変えてくるはずです。僕たちもそうですが、頭の中を切り替えて、しっかり勝って帰ることにフォーカスして臨みたいです。(第1戦を2-0で勝っている)アドバンテージはもちろんありますが、だから負けてもいい、というわけではない。しっかり、まずイーブンの気持ちでしっかり戦ってきます」

 今や浦和の要と言って過言ではない存在になった。ハードワークを怠らず、最後まで勝負を諦めることはない。長澤が「URWA」をアジアの頂点へと導く。

関連記事:【浦和×北京国安】長澤和輝が魂の1得点1アシスト「強い気持ちで臨んだ」

[文:サカノワ編集グループ]

Topics:AFC Asia Champions League ; Kazuki NAGASAWA of Urawa Reds is the key man of the match against Guangzhou Evergrande.

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