【浦和】大久保智明がインサイドハーフで得た収穫と課題。G大阪戦、中島翔哉と左サイド形成、ヘグモ監督の狙いは!?
浦和の大久保智明。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
「シャドーはやりやすかったですが、勝てなかったので、良かったということはないです」
[J1 9節] 浦和 0-1 G大阪/2024年4月20日16:00/埼玉スタジアム2002
J1リーグ9節、浦和レッズがガンバ大阪に0-1で敗れ、今季ホームで初黒星を喫した。浦和は3勝2分4敗の勝点11で12位。
大久保智明は3月30日のアビスパ福岡戦(〇2-1)以来の先発出場で、4-3-3の左インサイドハーフを担った。左ウイングの中島翔哉とポジションチェンジを繰り返しながら二人でタメを作り、ドリブルの仕掛けから変化をもたらした。安居海渡とも組み、76分までプレーしている。
「シャドー(インサイドハーフ)はやりやすかったですが、勝てなかったので、良かったということはないです。(中島との約束事は?)翔哉くんからは、その時によるね、と、ピッチ上で現象が起きた時にどのように動くかという感じでした。やりやすさは、翔哉くんともサミュエルとも感じていましたし、流動的にできました」
大久保はそのように”結果”を残せなかったことを悔やんだ。
ペア=マティアス・ヘグモ監督の起用の意図は感じ取っていた。
「内側へのドリブルであり、監督から背後へのランニングは増やしてほしいという話がこれまでされていました。またプレッシングもどんどん出ていける、そこの”走る”ところの強みも、出していこうという話はしました」
「あのポジションに置かれた意味は、やっぱり背後へのランニング。中央から一つ運んで相手を内側に締めさせたり、それを求められていました。他の選手と差別化するためにも自分ができることをやらなければいけない。それであまり仕掛けなかったり、つっかけられなかったら、僕でなくてもいいとなるので、そこは意識しました」
結果的に2試合連続のノーゴールに終わってしまった。ただ、”チャンスのチャンス”はできていたただけに、その数を増やして、クオリティも高めたいという。
「前回(柏レイソル戦の0-1)と今回のゼロはまた異なります。前回は組織的なレイソルを攻略できませんでしたが、今日はシュートチャンスもありました。そこは本当に入るか入らないかというところを突き詰めないといけない。そのチャンスをもっと増やさないといけない。失点のところは、本当に一瞬。それがサッカーなのかなと思います」
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浦和はこのあと4月24日にルヴァンカップでアウェーにてガイナーレ鳥取、28日にホームでリーグ10節の名古屋グランパスと連戦に臨む。ヘグモ監督は岩尾憲、関根貴大、酒井宏樹の復帰が見込まれると語っていた。そのなかで大久保がどのように起用されていくのかも注目される。