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【ルヴァン杯】川崎の中村憲剛はPKのキックをいつ「決断」したのか?

川崎の中村憲剛。(C)SAKANOWA

3番手のキッカーとして、GKク・ソンユンの逆を突き成功。

[ルヴァン杯 決勝] 札幌 3(4PK5)3 川崎/2019年10月26日/埼玉スタジアム2〇〇2

 川崎フロンターレのMF中村憲剛がルヴァンカップ決勝の北海道コンサドーレ札幌戦、1-1で迎えた後半途中の64分から出場して勝利に貢献した。自身としては天皇杯を含め4度目となるカップ戦ファイナルで初めて勝利を収め、クラブにとっても初となる「カップウィナー」の称号を手にした。

 120分戦ったのちのPK戦では、3番目のキッカーとして登場した。それまで両チームともに全員がキックを決めている。次第にプレッシャーの掛かる状況下、果たして川崎のバンディエラは、どの瞬間に、どこへどのように蹴ることを決めたのか。

 中村は試合後、その時のことを次のように明かしている。

「コースは、本当に直前までまったく決めていませんでした。キーパー(ク・ソンユン)のことも見ていません」

 そして中村は決める。

「空いているところに、蹴ろうかな、と」

 なんともシンプルであり、意外でもある。

 まっすぐボールに向かって行きボールをセットする。そこから少し下がって、チラッとゴールをチェック。ク・ソンユンが向って左に飛び、中村は逆サイドのゴールネットにボールをしっかりと収めた。

「PKを蹴ることはあまりない。昨年の天皇杯で蹴って(3回戦の水戸ホーリーホック戦、今回と同じく3番手だった)、それ以前はさらに蹴ることがなかった。このキャリアだから、緊張するのも仕方ないかなと割り切って。逆にね。だからボールを置いた瞬間は緊張せず蹴ることができました」

「そのあと煽ったのはパワーが欲しかったから。ただ、紳太郎がそのあと(4人目のキッカーとそて)外しちゃったから、プレッシャーを与えちゃったかなというのはちょっと感じました。でも自分たちのエンドに向かって蹴るPKであり、ベストを尽くしたかったから、サポーターの声援が本当に必要でした。その意味で煽りました」

 そのようにPK戦の駆け引きというか、腹積もりについて明かしていた。

 そして川崎の14番は、10月31日に39歳の誕生日を迎える。過去のルヴァンカップ決勝は11月3日や4日に組まれ、誕生日を迎えた直後にファイナルに臨んできた。それだけに今回は、「やっと最高の誕生日を迎えられます」と、嬉しそうに微笑んだ。

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[取材・文:塚越 始]

Topics:J.LEAGUE YBC Levain CUP FINAL;Hokkaido Consadole Sapporo 3(4PK5)3 Kawasaki Frontale. 

 

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