久保の好パスは結実せず「残酷な敗戦」とマジョルカ監督も落胆
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
マジョルカがバリャドリードに0-3完敗、レアル・マドリードに金星を挙げたあと3試合勝ち星なし。
[スペイン1部 12節] バリャドリード 3-0 マジョルカ /2019年11月3日/エスタディオ・ホセ・ソリージャ
スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)、RCDマジョルカはレアル・バリャドリードに0-3の完敗を喫した。日本代表MF久保建英は5試合ぶりにスタメン出場を果たし、ピッチを縦横に駆けて起点となり、惜しいクロスなども放ったが得点に絡めず。0-2で迎えた68分にチームの2枚目のカードでアリダイ・カブレラと交代している。マジョルカのビセンテ・モレノ監督は「この敗北は、私たちにとって残酷な結果になった」と語った。
マジョルカは4-4-2に近いシステムで、久保は右MFとトップ下を兼任するような形でプレー。状況に応じてピッチ中央、左サイドにも顔を出してボールを引き出し、開始早々にはアンテ・ブディミルが合わせれば1点……というタイミングでクロスを放った。が、ブディミルは足を出し切れず、そこからの波状攻撃も実らなかった。
そうした、あと一歩、あと少し、といったタイミングで、久保のみならず全体的にプレーがズレるシーンが次第に増えていく。すると、パスを出せばミスをしてしまう――という不安が強まり、ロングボール頼みの大味な展開に――という最近の循環にハマっていく。
すると、マジョルカは2失点を喫してしまう。そして68分、久保は交代を余儀なくされた。それでもチームは挽回できず、後半アディショナルタイムにも1点を追加されて、マジョルカは0-3で敗れた。レアル・マドリードに金星を挙げたあと、1分2敗と3試合勝ち星なし。
マジョルカのビセンテ・モレノ監督は試合後の記者会見で、「残酷な敗戦です。3ポイントを獲得できるというのは幻想に終わった。後半に入っても迷いが生じて、中途半端になってしまいました。2失点を喫したあと、それを跳ね返すのは困難になりました」と振り返った。
前節からゴールキーパーを含む先発4人を入れ替えたことについて、「ターンオーバー(ローテーション)ではない」と強調している。
そのうえで「勝つことで状況は変化します。今日はすべてが暗く感じることでしょう。しかし、勝てば、この色は変わります。マジョルカはホームではまったく異なるチームにもなりますから」と、11月10日(日本時間20時)のビジャ・レアル戦での必勝を期した。
マジョルカはリーグ3勝2分7敗(9得点・18失点)で17位。久保はリーグ戦の記録は9試合(452分)出場1アシスト。
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[文:サカノワ編集グループ]
Topics:Real Valladolid 3-0 RCD Mallorca.