フィテッセ監督が本田圭佑の獲得熱望「ボールは彼にある」
日本代表での本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
クラブは獲得を打診。加入するのかどうか? あとは決断を待つのみ――。
フィテッセのレオニード・スルツキ監督は11月3日、FCエメン戦(●1-2)のあとのオランダ放送協会(NOS)のフラッシュインタビューで、練習参加している無所属(フリートランスファー)の元日本代表MF本田圭佑について、加入に向けた打診をしていて「彼の決定を待っています」と語った。
スルツキ監督は2009年から2016年まで指揮したCSKAモスクワで、本田(2010年から2013年まで所属)を攻撃の軸として起用してきた。今回、フィテッセのアタッカー陣にケガ人が出ているチーム事情を鑑みて、本田の加入を熱望しているという。
スルツキ監督は次のように語っている。
「残りのシーズン、彼をここに連れて来たいと考えています。彼は豊富な経験を持ち、創造性をもたらしてくれる選手です」
そのように33歳の本田の能力を高く評価。そのうえで、次のように期待する。
「私たちは彼と話し合ってきました。ボール(主導権・選択権)は今、彼にあり、決断を待っています。ただ、ケイスケは私たちにとって価値のある選手です」
本田は練習参加のチャンスを与えてくれたスルツキ監督とクラブに心から感謝していると口にしていた。ただし”加入前提”であるわけではなく、去就についての明言はしていなかった。
本田は11月3日に『You Tube』の「Keisuke HONDA」公式チャンネルを更新し、自主トレーニングの様子を公開。そこで改めて、彼は自身の進退について次のように語っていた。
「ご存じの通り、2020年の東京オリンピックでプレーしたいと思っています。だから強いリーグでプレーしないといけません。来年のオリンピックの準備のために。それが私のビジョンです。オファーを待っています」
「経験上知っていますが、シーズンは長いものです。シーズン中、クォーター(4分の1)ごとに選手たちのコンディションは変わります。五輪のオーバーエイジにどうしたら選ばれるか、私は分かっています」
「次の目標は、東京オリンピックです。正しい意思決定が必要です。もし急いだ決断をしてしまうと後悔をしてしまうので」
そして本田は練習中に汗を流しながら、「見返したろうと思っている! マジで。全員、何回俺に見返されたら気が済むんか分かっていないみたいだから」と、”本田節”を炸裂させた。
フィテッセは3日のエメン戦で敗れ、リーグ戦7勝2分3敗で5位に順位を落とした。元恩師の下、フィテッセ入りするのか――間もなく決断が下されそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]