【神戸】引退発表のビジャが強い決意「天皇杯で優勝してキャリアを終える」
神戸のダビド・ビジャ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「自分の意志でサッカーを引退したかった」。三木谷オーナーとともに記者会見。
ヴィッセル神戸は11月13日午後2時から神戸市内で記者会見を行い、FWダビド・ビジャが今シーズン限りで引退すると発表した。
三木谷浩オーナーとともに登壇したビジャは記者会見の冒頭、「私は今シーズン限りでプロとしてのキャリアに終止符を打つことを決めました。この決断は長く考えてきたことで、サポートしてきてくれた家族やみんなと話し合ってきた結果です」と報告した。
そのうえで、現在はコンディションは良いものの、なぜ、「引退」を決めたのかを、次のように語った。
「現在コンディションはよくヴィッセルで良いプレーをして、チームの勝利に貢献できていると感じています。ただ、私は『サッカーに引退させられる』のではなく、『自分の意志でサッカーを引退したい』と考えてきました。そのタイミングが今だという決断に至りました」
そう語ったあと、「このクラブのお陰であり、プロとしての夢を叶えてくれたチームです」というスポルティング・ヒホンをはじめ、これまで歩んできたクラブ一つひとつに感謝を伝えた。
そして、神戸には「新たな国でチャンスを与えてくれて、私も家族も新たな体験をすることができました。本当に自分にとって素晴らしい時間を過ごすことができています」と伝え、天皇杯制覇への強い意気込みを示した。
「天皇杯で優勝したあとにスタートさせたい」
「この発表がシーズン残りに何かしらいい影響を与え、天皇杯というこのクラブの歴史にとっても大事なタイトルが残っているので、戦い抜くための少しでも助けになればと思います」
そのように勝てばクラブ史上初のタイトルとなる、ベスト4に勝ち進んでいる天皇杯に懸ける並々ならぬ思いを語った。
ビジャはスペイン出身、1981年12月3日生まれの37歳。175センチ、69キロ。スペイン代表では99試合59ゴールを記録。スペイン代表での歴代最多得点記録となっている。
今季これまでリーグ26試合(1,980分)に出場し、5位タイの12ゴールを決めている。
引退後は、クラブ経営や「DV7アカデミー」の運営を行うという。
記者会見の模様はヴィッセル神戸の公式YouTubeチャンネルで配信された( https://youtu.be/X5QYeIgjqUo )。
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[文:サカノワ編集グループ]