【日本代表】大型DF荒木が初招集を実感。あの選手に「股抜きシュート」をされる
今回初めて日本代表入りを果たした広島の荒木隼人。ベネズエラ戦でデビューなるか。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
広島の最終ラインを担ってきた185センチの大卒ルーキー、地元大阪でデビューなるか。
[キリンC杯] 日本 – ベネズエラ/2019年11月19日19:25/パナソニックスタジアム吹田
日本代表に初選出されたDF荒木隼人(サンフレッチェ広島)が11月18日にメディア取材に応じ、翌日のキリンチャレンジカップ(親善試合)ベネズエラ代表戦に向けて抱負を語った。大卒1年目で代表入りを果たした大型DFは、「チームの目指しているコンセプトをしっかり吸収し、チームに貢献しなければならないと思って練習してきました。気持ちは昂ります。責任感も出てきます」と刺激的な日々について語り、代表デビューへの意気込みを示した。
植田直通、畠中槙之輔、三浦弦太と、今回のセンターバックはいずれも高さと強さを備えたタレントが揃う。そのうえで、ビルドアップ、スピード、フィードの精度などが評価されてきたタレントたちだ。ただ彼らの中で、関西大を経て広島の主力の座を掴んだ身長185センチのルーキーは、すでにまったく見劣りせず、チーム全体を突き上げる存在となっている。
ただ23歳の荒木は、自分の足りないところも痛感すると言う。
「一つひとつのプレーの質、強度のところで言えば、もっともっと高めないといけないと感じます。パススピードは丁寧でかつ早いので、そこに合わせていくように、もっとやらなければいけません」
そうしたなか、17日の全体練習では、FCポルトでプレーする日本代表の「10番」中島翔哉と対峙するタイミングがあった。
「対応はできていたと思ったんですけれど、上手いこと股を狙われてシュートを打たれました。Jリーグであれば対応できていたのかなと思うシーンでしたが、察して狙われてしまい、ステップなど上手くならなければいけないなと感じました」
初代表の洗礼とも言えるだろうか。ただ、それも貴重な経験となったのは間違いなかった。
「もっともっといい1日を積み重ねていきたい。Jリーグのデビューが長居でした。この自分の育った大阪(門真市出身)で代表としてもデビューできることができれば、すごく感慨深いことかなと思っています」
今季これまでJ1リーグ21試合・2ゴールを記録している。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)では7試合に出場し、そこでの活躍が買われて、リーグ戦でも主力の座を掴み取った。まさに勢いのある”大物”荒木が、このまま代表デビューを果たすことができるか。とても楽しみな逸材だ。
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[取材・文:塚越始]