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バルセロナB初得点の安部裕葵「常にひたむきにやることがサッカー選手は大事」

バルセロナBの安部裕葵。(C)FC_BARCELONA (C)FCB

先日はトップチームデビューするなど、着実にステップアップ。「期待に応えられるように、自分を表現してきたい」

[セグンダB 13節] バルサB 3-3 コルネジャ/2019年11月17日/ヨハンクライフスタジアム

 FCバルセロナBのMF安部裕葵がこのほど、スペインのセグンダB(実質3部リーグ)13節のUEコエルネジャ戦(△3-3)で鹿島アントラーズからの移籍後初ゴールを決めた。クラブはその試合後、安部が日本のメディア向けにコメントを語った様子を、クラブの公式ツイッター日本語版( @fcbarcelona_jp )で公開した。背番号12をつける20歳は「ひたむきにプレーすること」の大切さを強調している。

 安部は淡々と次のように振り返った。

「こういうステージに、こだわってやっていきたい。コンディションの悪い時だったとしても、そういうなかで得点できるように。波がなくプレーできることが可能になれればと思います。そういった意味で、ゴールやアシストにこだわるべきだと思います」

 そして初ゴールには「何も考えていなかったです。早く取れればいいな、とは思っていましたけれど」と冷静に振り返っている。

 さらにバルセロナBの背番号12は続けて言った。

「目に見える結果に左右されず、自分のコンディションを落とさずやることが大事だと思いますので、常にひたむきにやることが、サッカー選手は大事だと思います」

 得点など「結果」は大事だ。しかし、そこに一喜一憂せずコンディションをキープすることが大切だ、と。

「チームメイトが困ったり、相手が前から来たりした時には、一旦(ボールを)収めるプレーも必要になるので、そういった時には前線から落ちてポゼッションに参加したり、自分の中で考えてやっています。球際(へのボール奪取)は自分からやりに行くぐらいでないといけない。そこで痛むことは仕方ないし、痛みに強くなれればいいです」

 ただ、チームメイトとの呼吸が合ってきている――。それを実感するゴールになったことが、何より収穫に挙げられる。

「数か月このチームでプレーし、徐々に良くなっていますし、今後さらに良くなると思うので、自分自身にも、チームメイトにも期待していますし、周りの期待に応えられるように、自分を表現してきたいと思います」

 安部はそのように貪欲に、勝つことにこだわるスタンスを示した。

 バルセロナBはセグンダBのグループ3、5勝6分2敗(19得点・14失点)。安部は10試合目での1ゴールを記録。また13日の水害被害に見舞われたカルタヘナFCとのチャリティマッチではトップチームでのデビューも果たすなど、スペインで着実に一歩ずつステップアップしている。

関連記事:バルサ安部裕葵のデビューにスペイン紙「歴史を作った」「大きな可能性」

[文:サカノワ編集グループ]

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