バルサ安部裕葵のデビューにスペイン紙「歴史を作った」「大きな可能性」
バルセロナのトップチームででデビューした安部裕葵。(C)FC_BARCELONA/(C)FCB
カルタヘナとのチャリティマッチ、約15分間プレーする。
FCバルセロナの安部裕葵(前・鹿島アントラーズ)が11月13日、水害被害に見舞われたカルタヘナFCとのチャリティマッチで75分からピッチに立ち、親善試合ではあるがトップチームデビューを果たした。
国際Aマッチ期間のためリオネル・メッシ、アントワーヌ・グリーズマン、ルイス・スアレスら主力選手11人が不在で、ジョルディ・アルバ、イバン・ラキティッチらが負傷によるリハビリ中で遠征には帯同せず、バルセロナBから安部ら多くの選手が招集された。とはいえ、日本人選手として初めて、バルサのトップで試合に臨み、短時間の出場ながら、何度もボールを引き出して、攻撃を改めて活性させるなど、まずまずのインパクトを残した。
バルセロナの取材に強いスペインメディア『ムンド・デポルティーボ』は各選手の寸評を掲載。安部については「歴史を作った」と題して、次のように綴っている。
「このストライカーは日本人選手として初めてバルセロナのユニフォームを着て試合に臨んだ。彼は何度か輝きを放ち、個の高いテクニックと運動量で貢献した」
また『ゼロ・ホラ』は「安部がバルセロナでデビュー」と題した記事を掲載し、「20歳の彼は早い段階でトップに招集されて、大きな可能性を示した」と、今後に期待を寄せている。
試合はカルラス・ペレス、アレハンドロ・マルケスのゴールで、バルセロナが2-0の勝利を収めた。今回の収益は、水害被害に見舞われた同地区に寄付される。
このあとバルセロナのトップチームは11月23日にCDレガネスとアウェーで、一方、バルセロナBチームは11月17日にホームでUEコルネジャと対戦する。
バルセロナは8勝1分3敗(33得点・15失点)でスペイン1部(ラ・リーガ)で1位、バルセロナBはセグンダBのグループ3、5勝5分2敗で6位。安部はバルサBで9試合(532分)に出場している。
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[文:サカノワ編集グループ]