スペインメディアが考察「なぜ久保はマジョルカにフィットしないのか?」

U-22日本代表でプレーした久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ビジャ・レアル戦で初ゴール。戦術的な視点から浮かぶテーマと打開策とは――。

[スペイン1部 14節] レバンテ – マジョルカ/2019年11月22日(日本時間23日5:00)/エスタディオ・シウダ・デ・バレンシア

 RCDマジョルカのMF久保建英が11月10日のビジャ・レアル戦で自身初ゴールなど、チームの全3得点に絡む活躍を見せて3-1の勝利に貢献した。一方、18歳の日本代表MFはマジョルカの戦術になかなかフィットできず苦しんできた。スペインのサッカー専門サイト『Fichajes net』はこのほど、「久保はなぜマジョルカにフィットしないのか」と題したレポートを掲載し、戦術的な観点から考察。その打開策となる”キーマン”を挙げている。

 記事では、マジョルカのビセンテ・モレノ監督の採用する4-4-2が合わず、久保はタッチライン沿いから仕掛けるウイングやサイドハーフでこそ、最も力を発揮できるのではないかと指摘している。何より久保がインパクトを発揮できるのは敵陣に近い位置。全員で守備をしてカウンターからの一発を狙うマジョルカでは、「ゴールから遠いポジションでのプレーを余儀なくされている」。

 その要因として、ボランチ二人が「非常に深い位置取りでプレーしている」こと、センターフォワードのアンテ・プディミルがプレッシングなどハードワークを怠らず献身的ではあるものの「ナンバー9(ストライカー)とは言えず、攻撃性が欠ける」という課題を挙げる。そのため、久保は攻めに出るための十分なサポートを得られていないということだ。

 そうしたなか、イングランド・プレミアリーグのワトフォードFCからレンタル移籍で加入しながら、これまで負傷離脱していたコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスが戦列復帰を果たそうとしている。技巧派である彼がピッチに立てば、「マークが分散され、久保もこれまでの厳しいマークから少なからず解放される」と期待を寄せている。20歳のアタッカーが、久保にとっても、より輝きを放つためのキーマンとなりそうだ。

 いかに高いポジションでの久保のプレータイムを増やすか。そこにマジョルカがさらに上位に向かうためのカギがあると説いている。

 久保がFC東京でブレイクを果たしたのは、4-4-2の右MFであった。ただ、確かに永井謙佑とディエゴ・オリヴェイラの2トップから始まる強烈なプレッシングにより、久保も高い位置でのプレーが可能となっていた。マジョルカとは数字上のシステム(4-4-2あるいは4-2-3-1)は同じでも、戦術的なタイプは異なると言える。

 マジョルカは11月22日にアウェーでレバンテUDと対戦する。今季これまでマジョルカは、アウェーではリーグ5試合全敗中である。久保には2試合連続でのゴールとともに、その連敗をストップさせる”ひと仕事”が期待される。

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[文:サカノワ編集グループ]

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