【浦和 ACL決勝】ファブリシオが思い描くゴールへの道筋「守備の時間を減らせれば。大切なのは…」

広州恒大戦でゴールを決めたファブリシオ。ホーム2戦連発なるか!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

24日にアル・ヒラルと決戦!広州恒大とのホームゲームに続いて、得点の予感が漂う。

[ACL 決勝 2nd] 浦和 – アル・ヒラル/2019年11月24日19:00/埼玉スタジアム2〇〇2

 アジアチャンピオンズリーグ( ACL )決勝の浦和レッズ対アル・ヒラルとの第2戦(セカンドレグ)が11月24日、埼玉スタジアムで行われる。現地9日に行われたアウェーでの第1戦を0-1で落とした浦和は、今回ゴールが必要。ホームの大声援を受け、2年ぶり通算3度目のアジア制覇に挑む。

 キーマンとなる一人が、ブラジル人アタッカーのファブリシオだ。3-4-2-1のシャドーでの先発が有力視される。

 昨季ポルティモネンセSCから加入すると9試合6ゴールとブレイクを果たした。しかし昨年9月、順風満帆のなかで左ヒザ前十字靭帯と内側半月板の損傷により、全治7か月の重傷を負ってしまった。

 ようやく復帰した今季、これまでJ1リーグ、ACLいずれも1ゴールずつ決めている。準決勝の広州恒大との第1戦(〇2-0)では、19分に鮮烈のミドルを突き刺してみせた。本人にとってはまだ物足りない数字ではあるが、バーやポストを叩く惜しいフィニッシュシーンも多くあった――まるで、この決勝で決めるためのように。実際ゴールに絡む場面は、試合を重ねるごとに増えている。

 アル・ヒラルとの第1戦は、「決して良いとは言えない試合でした。不利な要素はたくさんありました。そのなかで、明らかなチャンスも作れました。ただ、勝利に値したかと言えば、そうではなかった」と、敗戦を認める。

 そのうえで、「誰が試合を組み立てているのか、誰がスピードがあるのか、どういったところがウィークポイントがあるのか。そういったところは分かりました。大切なのは、選手間、それにスタッフとも、それを理解し合うこと」と、ポイントを挙げる。

 そして、ホームで迎える日曜日の第2戦。「気候などコンディションは、今度はこちらが優位な状況になります。それを生かし、アウェーでできなかったことを、全力でやり抜くのみです。いろんな形から背後を突いていきたい」と抱負を語る。

「引きすぎてはいけない。2ゴールを狙うというシチュエーションも、ある意味、やりやすさはあると、僕はポジティブに捉えたい。恐れず前線では、即興性も加えて得点につなげたい」

 そして29歳のブラジル人アタッカーは、次のようにゴールへの道筋を思い描いていた。

「守備に回る時間を少なくできれば、体力の消耗も減らせます。最近の浦和は守備の形は整っていますが、深いところで守っているので、私もサイドバックに近い位置でプレーすることもあります。ボールを奪ったとしても、前へ駆け上がって、(興梠)慎三と相手の4枚、5枚に対峙する形になってしまいます。

 今回は前からプレスに行こうと話しています。全体で押し上げることができれば、全体でバランスよく守ることもできます。相手ゴールに近いところでプレーして、ボールを奪うこともできれば――」

 そして、そこからファブリシオが稲妻のような鋭いシュートを突き刺す――。

 そして埼スタが大歓声に包まれるシーンを、イメージすることができる。

「シー、シー(そうです)。しっかりトレーニングして、次はぜひ決めたいね!」

 ウルトラマンのような髪型がトレードマークとなってきた。多くのファンから親しまれてきた浦和の背番号12、ファブリシオが浦和のスペシャルなヒーローになる。

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[取材・文:塚越 始]

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