【浦和 ACL】来季去就は? 直球の質問に大槻監督の答えは――
浦和の大槻毅監督(2019年11月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
リーグは残り2試合、まだJ1残留を確定できず。
[ACL 決勝 2nd] 浦和 0-2 アル・ヒラル/2019年11月24日19:00/埼玉スタジアム2〇〇2
※2勝のアル・ヒラルが優勝
アジアチャンピオンズリーグ( ACL )決勝の第2戦、浦和レッズはアル・ヒラル(サウジアラビア)に0-2で敗れ、2試合トータル0-3(リヤドでの第1戦、0-1)で敗れた。浦和の2大会ぶり三度目の優勝はならなかった。西地区では2011年のアル・サッド(カタール)以来、サウジアラビア勢としては2005年のアル・イテハド以来のアジア制覇となった。
浦和の大槻毅監督は試合後の公式記者会見で、次のように試合を振り返った。
「第1戦のビハインドをしっかり返そうと入りましたが、前半に1点を取れず、その後、前に行かなければならなくなり、1点を取られ、もう前に出るしかないと。2点目はその流れから決められました。1戦目の流れを今日の早い時間で(変えたい)、というのはありましたが難しいゲームになってしまいました」
立ち上がりから引くことなく、前からプレッシングをかけてきたアル・ヒラルに対し、浦和は真っ向から挑み、逆に高い位置からプレスをかけようとした。しかし、序盤は互角に渡り合っていたものの、徐々に相手に主導権を握られると、力の差をまざまざと見せつけられた。
第1戦で攻略された左サイドに対策を立てたという。しかし、この日も結局、同サイドを崩されて2失点を喫した。
その試合後の記者会見で、まだJ1リーグは2試合を残すものの、「この結果を受けて、大槻監督の来シーズンの去就は?」という質問が飛んだ。それに対し、指揮官は次のように一言答えた。
「来季の去就については、分かりません。まだ、コメントできません」
2018年に成績不振により堀孝史元監督(現・ジェフユナイテッド市原・千葉コーチ)が解任されたあと暫定で指揮を執り、リーグ3連勝でオズワルド・オリヴェイラ前監督にバトンを託した。そして今年5月、その前指揮官もまた結果を残せず、大槻政権が誕生した。
ACLは準優勝という成績を収めた。一方、J1リーグはまだJ1残留を確定できずにいる。また、最近のJ1リーグとACL決勝の公式戦6試合で1ゴールしか奪えず(31節のサンフレッチェ広島戦/△1-1)、1分5敗と実はチームは極度の不振に陥っている。J1は12試合で1勝しか挙げられずにいる。
「ここまで来られたことは、選手の頑張りとパフォーマンスがあってのこと。プレーを一生懸命やってくれたことに感謝していますし、導くように力を出させてあげられず、大変申し訳ないと思っています。ファイナルに残ったのは、彼らの力だと思います」
ここまで勝ち進んだことを、いかにあと2試合につなげるか。そして、またここで、チームが何かしらの起爆剤を必要としているのも事実だ。
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[文:サカノワ編集グループ]