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幻のPKなんのその。スペイン紙「久保が一歩前進」と高評価

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

7試合ぶりのフル出場、「適応プロセスは正しい軌道に乗っている」。

[スペイン1部 14節] レバンテ 2–1 マジョルカ/2019年11月22日/エスタディオ・シウダ・デ・バレンシア

 スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)、RCDマジョルカはレバンテUDに1-2で敗れ、開幕からのアウェー戦6連敗を喫した。久保建英は3試合連続の先発、7試合ぶりのフル出場を果たし、一時同点に追いつく得点となるキーパスを放ったほか幾度となく決定機を作り出した。

 この活躍ぶりにマジョルカの地元メディアも着目している。

『ディアリオ・デ・マジョルカ』は「久保が一歩前進した」と題した記事を掲載。ここ2試合での久保のプレーぶりについて、「Take KUBO はマジョルカでの適応プロセスの正しい軌道に乗っている」と評価する。最近のパフォーマンスに疑問の目が向けられていたが、初得点など全3ゴールに絡んだビジャ・レアル戦、そして今回のレバンテ戦で一気に株を上げた。

「ゲームの多くの場面で中継地として機能し、対峙するライバルとの1対1ではスピードを効果的に活用していた。彼は試合の重要な瞬間に、そういった力をよりたくさん発揮することが求められていると気付いてきた」

 つまりボールをより多く受けることで久保は力を発揮できる。チーム内でそういった理解が進んできたと伝える。ボレー弾を手で弾かれたように見えた幻のPKについては「ハンドを主審に認めてもらえなかったが……」と触れている。

 そしてシーズン当初は不在だった久保がレアル・マドリードからのレンタル移籍で加わり、こうしたプロセスをチームととともに歩んでいることに「決してすべては偶然ではない」と締めくくっている。

 マジョルカは4勝2分8敗(13得点・21失点)で前節の16位から17位に後退している。久保のリーグ戦記録は11試合・1得点・2アシスト。

 マジョルカは次節の11月30日、ホームでレアル・ベティスと対戦する。ベティスは4勝4分6敗(17得点・24失点)でマジョルカを抜いて15位になっている。”信頼”を掴んできた久保が、ホーム2試合連続ゴールを狙う。

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[文:サカノワ編集グループ]

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