【U-22日本代表】久保、堂安らは招集されず。バルサ安部裕葵がメンバー入り
バルセロナBで初の先発出場を果たした安部裕葵。(C)FC_BARCELONA
東京五輪に向けて、12月28日に長崎でU-22ジャマイカ代表と対戦。
日本サッカー協会(JFA)は12月4日、28日に長崎県のトランコスモススタジアム長崎で開催されるキリンチャレンジカップのU-22ナイジェリア代表戦に臨むU-22日本代表のメンバー19人を発表した。E-1東アジア選手権に臨む日本代表と同様、7日のJ1最終節を終えたあと、改めてメンバーが追加される予定だ。
今回、FIFA(国際サッカー連盟)の指定する国際Aマッチ期間の開催にはあたらないため、欧州主要リーグで中心選手としてプレーするRCDマジョルカの久保建英、PSVの堂安律らは招集されなかった。ちょうどクラブの活動はウィンターブレイクにあたるが、メンバー外となっている。一方、バルセロナBで活動する安部裕葵が久々にこの世代のチームに呼ばれた。
E-1東アジア選手権に東京五輪世代の選手が数多く呼ばれているため、この長崎での戦いは”戦力発掘”であり突き上げの場となりそうだ。
また、来年の東京オリンピックは、欧州の主要リーグが開催されている時期と重なる。五輪はFIFA管轄の国際大会にはなったものの、前回リオ五輪までは選手派遣義務の強制力はない。そのためクラブと本人からの了承が必要とされる。
東京五輪はホスト国ということで、多くのクラブが基本的には招集には前向きだと言われる。また五輪出場を優先できるよう、契約条件に盛り込む場合もあると言われる。
年明けにも本格化するそのあたりの話し合いや交渉について、関塚学技術委員長は次のように語った。
「経過報告はなかなかできないが、最後にクラブから『イエス』と言ってもらえるように継続して努力していきます。(久保や堂安など)名前が挙がった選手以外でも、これから1月や6月に欧州への移籍も増えてくると考えています。しっかり本番で呼べるようにやっていきたいと思います」
山口瑠伊(エストレマドゥーラUD)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)という楽しみな逸材も呼ばれている。東京五輪代表に向けて、インパクトを残せる選手がこの中から何人出てくるか――。
メンバーと日程は次の通り。
◆U-22日本代表メンバー◆
GK
山口瑠伊(エストレマドゥーラUD)
谷 晃生(ガンバ大阪)
小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)
DF
中山雄太(ズウォレ)
岩田智輝(大分トリニータ)
大南拓磨(ジュビロ磐田)
岡崎 慎(FC東京)
瀬古歩夢(セレッソ大阪)
MF
長沼洋一(愛媛FC)
三笘 薫(筑波大学)
旗手怜央(順天堂大学)
高 宇洋(レノファ山口)
岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌)
松本泰志(サンフレッチェ広島)
菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)
安部裕葵(バルセロナ)
東 俊希(サンフレッチェ広島)
FW
前田大然(ポルティモネンセ)
一美和成(京都サンガF.C.)
◆試合日程◆
U-22日本代表 対 U-22ジャマイカ代表
開催日時:2019年12月28日(土) 19:20キックオフ(予定)
会場:長崎/トランスコスモススタジアム長崎
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[文:サカノワ編集グループ]