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東京五輪での本田の招集はあるのか?森保監督「試合は全てチェックしている。しかし…」

日本代表での本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

オーバーエイジの考え方について改めて説明。本田のプレーへの評価は「控えさせてください」。

 日本サッカー協会(JFA)は12月4日、28日に長崎県のトランコスモススタジアム長崎で開催されるキリンチャレンジカップ・U-22ナイジェリア代表戦に臨むU-22日本代表のメンバーを発表した。この記者発表で、このほどオランダ1部リーグのフィテッセに加入した元日本代表MF本田圭佑に関する質問を受け、U-22日本代表の森保一監督(日本代表と兼任監督)が「出場した試合はすべてチェックしています」と語った。ただし、オーバーエイジを活用するかどうかについては改めて「オリンピックエイジだけで戦うことも選択肢の一つ」と語った。

 オリンピックのサッカー男子のチームは23歳以下(U-23)で構成され、3人まで23歳以上の選手を招集できる(女子はフル代表)。招集メンバーは18人と他の主要な国際大会の23人と比べて少ない。ただ、チームでの成熟度を重視し、オーバーエイジを呼ばずに臨むチームも中にはある。

 今回の記者発表では「オーバーエイジの選手をチームの活動に参加させる予定はあるか。また、このほどフィテッセに加入した(オーバーエイジでの東京五輪参戦を目標に掲げる)本田選手のプレーはチェックしているか、どう映ったか」という質問が出た。

 森保監督は次のように答えた。

「東京オリンピックに向けて、この活動のなかで選手たちには、『オーバーエイジを含めた競争だ』と伝えています。ただ、オーバーエイジを使う、使わないのところでは、オリンピック世代の選手たちが力を付けて、オーバーエイジの実力と経験をいらないと判断した場合、オリンピックエイジ(U-23世代)だけで戦うことも選択肢に入れています」

 本来、ホスト国は予選がないため、オーバーエイジを呼びながらチームを強化できるというメリットもあるはずだった。ただ、今後もあくまで指揮官は「タイミングさえ合えば」という見解を示した。

 基本的にはA代表も含め、世代融合を進めていく――というスタンスであることも分かる。ただし、久保や堂安らを招集した先月の広島で行われたU-22コロンビア代表戦(●0-2)では、『東京五輪日本代表チーム』としての統一感がほとんどない、という現状も露呈された。

 そして本田について指揮官は、「プレーへのコメントは控えさせていただきますが、出場している試合はすべてチェックさせてもらっています」と語った。そのうえで、「東京オリンピックを目指してプレーしてくれている選手であれば、すべての選手が選考の対象であると考えています」と、本田のみならず門戸を開いていると強調した。

 U-22日本代表のメンバーは次の通り。

◆U-22日本代表メンバー◆
GK
山口瑠伊(エストレマドゥーラUD)
谷 晃生(ガンバ大阪)
小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)

DF
中山雄太(ズウォレ)
岩田智輝(大分トリニータ)
大南拓磨(ジュビロ磐田)
岡崎 慎(FC東京)
瀬古歩夢(セレッソ大阪)

MF
長沼洋一(愛媛FC)
三笘 薫(筑波大学)
旗手怜央(順天堂大学)
高 宇洋(レノファ山口)
岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌)
松本泰志(サンフレッチェ広島)
菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)
安部裕葵(バルセロナ)
東 俊希(サンフレッチェ広島)

FW
前田大然(ポルティモネンセ)
一美和成(京都サンガF.C.)

◆試合日程◆
U-22日本代表 対 U-22ジャマイカ代表
開催日時:2019年12月28日(土) 19:20キックオフ(予定)
会場:長崎/トランスコスモススタジアム長崎

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[文:サカノワ編集グループ]

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