【浦和】拍手とブーイングの最終戦。森脇良太「引退してもいいと思ったけど…続けます!」
浦和の森脇良太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
柏木から「クサビのセンスは日本一」と評価されるDF。移籍先は――?
[J1 34節] 浦和 2-3 G大阪/2019年12月7日/埼玉スタジアム
契約満了に伴い今シーズン限りで退団する浦和レッズのDF森脇良太が12月7日、J1リーグ最終34節のガンバ大阪戦でベンチ入りしたものの出場機会を得ることはできなかった。今シーズン16試合・2得点の成績を収め、浦和を去ることになった。
G大阪戦のあと、選手たちは埼玉スタジアムを一周しながら手を振って、集まったファンとサポーターに感謝の気持ちを伝えた。浦和で7シーズンにわたってプレーした森脇にはスタンドから「ありがとう、モリ!」「頑張ってくれよ!」など、熱く温かい声援が送られていた。
そして1周を終えたあと、森脇はゴール裏のサポーターに向かって次のように語った。
「仲間、スタッフ、そして最高のサポーターとともに戦った7年間は、本当に素晴らしい時間でした。
この7年間、ファン・サポーターの皆さんに、たくさん迷惑を掛けてしまいました。それにもかかわらず、たくさんの声援を送ってくれた皆さんに、本当に心から感謝しています。
場内を一周しているうちに、なんだかこのまま引退したほうがいいのかなと思ったけれど、まだまだサッカーを続けていくつもりです。
サッカーをまだまだ楽しんでいきたいと思っています。これからの僕のサッカー人生も、皆さんとともに歩んでいきたいと思います(場内、意味が分からずややザワつく)。
僕のこと、ちょっとだけでもいいので覚えておいてくれたら嬉しいと思います。ちょっとでいいんで」
最初はブーイング。途中、拍手。再び最後にブーイング。そして最後は拍手。森脇は大きな顔に涙と笑顔を浮かべて、サポーターに感謝を伝えた。
そして最後は小型トロフィが用意されて「森脇芸」が披露された。
新シーズンの移籍先は未定。柏木陽介から「最終ラインからのクサビのセンスは日本一」と評価されるビルドアップ能力、機を見たミドルなど長短のキック精度は高い。希少なタイプなだけに必要とするクラブは出てきそうだ。33歳のDFは「ここからさらに突き進んでいくだけです」と抱負を語った。
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[文:サカノワ編集グループ]