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「クロップにいいニュース」リバプール南野獲得へ欧州CL新ルールが追い風に

南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

RBザルツブルクでCLのグループステージに臨んでいるが、移籍しても決勝トーナメントの出場OK。

 イングランド・プレミアリーグのリバプールFCがRBザルツブルクのFW南野拓実の獲得に向けて交渉を本格化させたと伝えられるなか、ヨーロッパの移籍専門サイト『teamtalk.com』は、2019-2020シーズンから導入されたUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の新ルールが、その24歳の日本代表アタッカー獲得への追い風になると報じた。

 これまでの規定では、そのシーズン中のCL(あるいはヨーロッパリーグ[EL])に出場した選手は「別のチームでは同シーズンの資格を失い、コンペティションに出場できない」という規定により、冬に移籍した場合、その後の決勝トーナメントに臨むことができなかった。

 しかし、一線級の力のある選手ほど出場機会を失いかねない状況を受け、欧州サッカー連盟(UEFA)は今シーズンから、移籍した選手にも引き続き出場を認めるように条件を緩和した。

 選手登録の「Aリスト」は25人までで、そのうち8人以上は「自国育成選手」、そのうち4人以上は「クラブ育成選手」であること――という条件を満たしていれば、前所属での出場歴も関係なく同じコンペティションに臨めるようになったのだ。

 RBザルツブルクの南野はCLグループステージに出場し、リバプールとの2試合で1得点・1アシストの活躍を見せるなどインパクトを残した(試合自体はザルツブルクが2敗)。昨季までであれば、リバプールに移籍しても、その後のCLに出ることはできなかった。

 記事ではそういった背景を説明。そのうえで「レッズのボス、ユルゲン・クロップにとってもいいニュースになるだろう」と、新ルールがリバプールのCL連覇へ追い風になると捉えている。

 いろいろなタイミングというものがあるが、南野にとっても、ビッグチャンスになる。日本人選手初の欧州CL王者なるか――夢も膨らむ。

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[文:サカノワ編集グループ]