南野がリバプールで初のフル出場で輝く。チームは公式戦2連敗、クロップ監督は「負けに値する出来」と受け止める
アグレッシブな動きで攻撃をリードした南野(9番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
チェルシーに0-2、またもゴールを奪えず。指揮官の評価はいかに?
[FAカップ 5回戦] チェルシー 2–0 リバプール /2019年3月3日/スタンフォード・ブリッジ
FAカップ5回戦、リバプールFCはアウェーでチェルシーFCに0-2で敗れた。今シーズン初となる公式戦の連敗を喫し、同大会はベスト16で姿を消すことになった。リバプールの日本代表FW南野拓実は1月26日のFAカップ4回戦シュルーズベリー・タウン戦(△2-2)以来となるスタメン出場。加入後初となるフル出場を果たしたが、またもゴールはならなかった。
試合は13分、リバプールがビルドアップから自陣ゴール前でボールを失うと、ウィリアンにミドルレンジからシュートを決められ先制を許してしまう。その後はリバプールが攻め込み決定機を作るものの相手GKに阻まれるシーンが続く。すると64分、カウンターからロス・バークリーにミドルシュートを決められ、リードを2点に広げられる。その後も反撃は及ばず0-2で敗れた。
リバプールのユルゲン・クロップ監督は試合後のインタビューで次のように語った。
「2失点はいずれも大きなミスで、今日の試合は負けに値する出来だったと思います。オープンな展開で強度が高まり適応する必要があるなか、失点してしまうと厳しい展開になってしまいます。ですが選手たちは全力で戦ってくれましたし、チェルシー相手によく頑張ってくれたと思います。選手が申し訳ないと感じる必要はありません。今の段階ではまず週末のボーンマス戦に全力尽くすべきです。試合に勝つこと、それを土曜日に我々が求めるものです」
南野は4-3-3のCFとして相手ゴールキーパーまで率先してプレスをかけたり、時には中盤に降りてボールを受け、フリックで後方から走り込んできた選手にボールを渡すなど、ゴールこそなかったものの一定の好パフォーマンスを見せた。サディオ・マネにスルーパスを通すシーンも見られ、主力メンバーとの連係も深まってきたことが伺えた。
主力を多く出場させていたチェルシー相手に、本人の自信にもつながるだろう。ここからはUEFA欧州チャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリードとの第2戦(第1戦はアトレティコが1-0勝利)を挟んで連戦が続き、起用が増える可能性もある。
とはいえ、チームは直近のプレミアリーグのワトフォードFC戦(●0-3)に続いて公式戦2試合無得点に終わり、ポジティブな要素は限られた。クロップ監督が南野をどのように評価していて、今後の起用法にどのような変化があるのか。
なおリバプールはこのあとプレミアリーグに舞台を移し、3月7日(日本時間7日21:30)にホームでボーンマスAFCと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]