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日韓戦で決勝PK弾!なでしこ籾木が背番号10の矜持。東京五輪へ「アジアでは負けられなかった」

なでしこジャパンの籾木結花。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA ※10月6日のカナダ代表戦より

ベレーザのレフティが4大会ぶりの優勝に導く。「チーム全員の気持ちの強さがこの勝利につながった」

[E-1選手権] 日本 1-0 韓国/2019年12月17日19:30/九徳総合運動場・韓国

 東アジアE-1選手権の最終第3戦、なでしこジャパン(日本女子代表)が韓国女子代表に1-0の勝利を収め、4大会ぶりの優勝を果たした。試合終了間際に決勝PKを突き刺した背番号10の籾木結花(日テレ・ベレーザ)は、「オリンピックに向けて、絶対にアジアでは負けられなかった」と、日韓戦の勝利を喜んだ。

 後半開始から小林里歌子(ベレーザ)、さらに上野真実(愛媛FCレディース)を投入して2トップを入れ替え、前線を再び活性化させて迎えた試合終盤だった。中島依美(INAC神戸レオネッサ)からパスを受けた籾木の左足のシュートが相手の手に当たり、主審はハンドの反則でPKを宣告。87分、籾木自らがこれを沈めて、勝利とともに優勝を決定するゴールをもたらした。

 23歳の司令塔は試合後のフラッシュインタビューで、次のように喜びを語った。

「韓国戦は90分通して激しい戦いになると分かっていましたが、自分たちのやりたいことをなかなか出せないなか、あのチャンスが来ました。それまで自分はチームに対し貢献できていませんでしたし、得点でチームに貢献できたっていうところはすごく嬉しいです」

「この短期決戦のなかで3人がケガで離脱したなか、残された選手で勝たなければいけないという自覚も一人ひとり強くなっていきました。オリンピックに向けて、このアジアでは絶対に負けられないと、チーム全員の気持ちの強さがこの勝利につながったのではないかと思います」

 来年は東京オリンピックだ。アメリカ、フランス、ドイツ、オランダ、ブラジル……さらに強い相手に勝たなければ、「世界一=金メダル」は見えてこない。

「この厳しく難しいアジアの戦いを勝ち切ったことは自信につながりました。しっかり来年、オリンピックに向けてまたさらに上積みできるように、個人個人まだレベルアップできるように頑張りたいと思います」

 籾木はそのように語り気持ちを引き締めた。

 レフティの10番が、来年につなげるゴールを決めた。籾木結花が2020年のヒロインになるか――。

 韓国戦に臨んだ日本女子代表のメンバーは次の通り。

▽先発(交代)
GK
18 山下杏也加
DF
4 三宅史織
5 南 萌華
16 宮川麻都
MF
6 杉田妃和
7 中島依美 (Cap.)
10 籾木結花
(89分→ 13 清家貴子 )
17 三浦成美
19 遠藤 純
FW
12 池尻茉由
(HT→ 11 小林里歌子)
15 田中美南
(69分→ 9 上野真実 )

▽控え
GK
1 池田咲紀子
21 平尾 知佳
DF
2 清水梨紗
20 松原有沙
MF
3 栗島朱里
23 林穂之香

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[文:サカノワ編集グループ]

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