仙台のレジェンド梁勇基が退団「ありがたい話をいただいたのですが…」
梁勇基(中央)。(C)SAKANOWA
ベガルタ一筋16年間プレー、現役続行を希望。
ベガルタ仙台は12月28日、MF梁勇基(リャン・ヨンギ)が契約満了に伴い退団が決定したと発表した。梁は「ベガルタからはありがたいお話もいただいたのですが、選手としてチャレンジしたいという思いが強く、このような形になりました」と明かし、今後の現役続行を希望している。
背番号10をつけてきた梁は1982年1月7日生まれ、37歳。173センチ・72キロ。大阪府出身。これまでのキャリアは、泉州朝鮮初級 ― 南大阪朝鮮中級 ― 大阪朝鮮高 ― 阪南大 ― 仙台。北朝鮮代表としてもプレー。
2019シーズンは、J1リーグ13試合0得点。通算成績は、J1リーグ268試合・29ゴール、J2リーグ254試合・47ゴール。
梁は次のようにコメントしている。
「いつも声が枯れるまで応援してくれたファン、サポーター、クラブを支えていただいているスポンサーの皆さま、今シーズンをもちましてチームを離れることになりました。
16年間、心からサポートしていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
はじめてユアスタのピッチに立った時の感動、2008年の入れ替え戦で負けた悔しさ、水戸戦でJ1昇格を決めた2009年、東日本大震災の復興のシンボルになると一致団結して戦い優勝争いを繰り広げた2012年、初タイトルを賭けた昨年の天皇杯決勝、すべて鮮明に記憶に残っています。
何よりもピッチから見たリャンダンスが好きでした。特に、2012年ケガから復帰したFC東京戦のリャンダンスは一生忘れません。
ベガルタからはありがたいお話もいただいたのですが、選手としてチャレンジしたいという思いが強く、このような形になりました。
今後のことはまだ決まっていませんが、これからも梁勇基を応援していただけたら幸いです。
これからのベガルタ仙台の発展と活躍を誰よりも願っています。
いずれ仙台、東北のために何か力になれたらと思っています。
最後に私がベガルタに加入してから関わっていただいたすべてのみなさん、16年間お世話になりました。心から感謝しております。
ありがとうございました」
そのように、仙台からは契約延長、あるいはコーチやスタッフとしての打診があったものの、「選手としてチャレンジしたい」ということで退団を決断したようだ。年明けの7日には38歳の誕生日を迎えるが、杜の都のレジェンドの新たなる挑戦に注目したい。
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[文:サカノワ編集グループ]